東京 足立
生きる楽しみ奪わないで!
生きがい奨励金の復活を
「健康で充実した人生を送るため」として区民に毎年届けられていた「足立区生きがい奨励金」が5年前(2021年)に廃止されて以来、足立生活と健康を守る会では、復活を求める運動に取り組んでいます。足立守る会の鈴木賢市事務局次長からの報告です。
30年以上の高齢者施策
「足立区生きがい奨励金」は1990(平成2)年に、それまでの「敬老祝い金」が廃止されたことに対して区民から大きな批判の声が上がったことを受けて、いわば「名前をかえて」創設された高齢者支援施策です。
生きがい奨励金は70歳以上の区民に毎年11月に届けられて大変喜ばれていました。11月には足立区役所にたくさんのお礼の手紙やはがき、電話が寄せられていたほどです。
生きがい奨励金は、最初は5000円の現金でしたがやがて4000円に、さらに3000円へと減額されるとともに区内商店で使える共通商品券に代わりました。
「1年頑張ったね」と
それでもその“人気”は高く、「80歳を超えて、この生きがい奨励金が来ると、この1年よく頑張ったねと言われたようでうれしかった」「94歳になったが生きがい奨励金が届くと健康に気をつけてもう少し生きてみようという気になった」「1歳違いの夫婦だが2人で生きがい奨励金をもらった時は食事会に使って、これまでとこれからの人生のお祝いをした」など喜びの声が上がっていました。
しかし2021(令和3)年、区が突然廃止を打ち出し3月で廃止となりました。その年の1月末に区から廃止案が提示されると、足立守る会をはじめ多くの個人、団体から「廃止しないで!」の声が上がり、約1か月の間に6000人の署名が寄せられました。
3万筆の署名めざす
そして廃止されてからは足立守る会を含め6つの団体で「生きがい奨励金の存続を求める会」を結成し取り組みを始めました。
復活を求める署名、区への申し入れ、区役所前でのアピール、集会の開催などをやってきました。署名が1万筆を超えたころから区政に変化が表れ始め、補聴器購入費助成の増額や高齢者配食サービスへの助成開始など、高齢者施策の充実が実現しています。
しかし「健康で充実した人生を送るため」と区民を応援する生きがい奨励金の復活はまだ実現していません。「求める会」として、現在2万3000筆を集め、今年中に3万筆の署名をめざし、街頭での広報なども強めて復活させる決意です。
(2026年4月19日号「守る新聞」)