各地で学習会・説明会を開催
一緒に審査請求をしよう!
東京/埼玉
厚生労働省が行った2013年からの生活保護基準の引き下げは、昨年6月に最高裁で違法と判断されましたが、厚労省は最高裁の判断を無視し、補償額を半分に値切った対応をしています。この対応などに対し全国で審査請求を行うことを決め各地で原告や生活保護利用者を対象とした審査請求を行うにあたっての学習会や説明会を開催しています。東京の世田谷生活と健康を守る会と埼玉県生活と健康を守る会連合会からの報告です。
説明会で会員増も
東京・世田谷生活と健康を守る会
世田谷生活と健康を守る会は3月20日、烏山(からすやま)区民センターでの説明会を皮切りに、4月4日までに区内5か所で厚労省のいのちのとりで裁判(生活保護基準引き下げ違憲訴訟)の対応に関する説明会を開催しました。会員外を含め延べで20人近くが参加しました。
参加者の中には、最高裁で勝訴したことや補償(追加給付)があることを知らなかった人もいました。補償が半分に値切られたことを知った人から質問が相次ぎました。
この説明会で、世田谷守る会として「守る会の存在を知ってもらうことや会員や読者を増やしたい」という思いや「物価が高騰しているのに生活保護費が上がらないため、生活保護利用者はやり繰りに困っている」ことも配慮し、「追加給付を受けた段階で入会してもらえないか。一緒に審査請求をしよう」と呼びかけると、1人が入会しました。
世田谷区での追加給付は7月〜9月頃ではないかと思われています。その時期に再度説明会を開催し、不服審査請求を呼びかけ、会員を増やしていきたいと考えています。
(田川英信通信員)
時間は二度と戻らない
埼玉県生活と健康を守る会連合会
埼玉県生活と健康を守る会連合会を含む3団体で構成する「生活保護基準引下げ反対埼玉連絡会」は4月3日、「生活保護基準引下げ違憲訴訟最高裁判決を受けて補償はどうなる?学習会&相談会」を開催し、70人が参加しました。
講師のいのちのとりで裁判全国アクション事務局の田川英信さんは行政訴訟で原告勝利という快挙がなぜできたのか、厚生労働省が恣意(しい)的で欺瞞(ぎまん)に満ちた引き下げを行ったかを「原告や弁護団などが暴くことで勝利につながった」と述べました。
さらに「最高裁勝訴判決後、厚労省は原告に謝罪せず、示した追加給付の内容はゆがみ調整は2分の1を含めそのまま実施。給付すべき額を半分にし、原告とそれ以外の利用者への給付額を差別するなど、生活保護利用者をあなどる対応をしている。審査請求で闘おう」と呼びかけました。
原告は「一緒に闘う仲間がいるからやってこられた」「引き下げであきらめざるを得なかったことや時間は二度と戻らないが、運動は続くので頑張りたい」と述べました。
(藤登喜恵通信員)
(2026年5月3日号「守る新聞」)