生活保護基準引き下げの闘い第2ラウンド開始
最後まで“黙ってへんで”
大阪で全国初の一斉審査請求
大阪で闘われた「いのちのとりで裁判(生活保護基準引き下げ違憲訴訟)」の支援を担(にな)っている「引き下げアカン! 大阪の会(アカンの会)」は5月13日、昨年6月の最高裁原告勝訴の対応で、厚生労働省が行った補償(追加給付)の内容を不服としての全国で初となる審査請求の一斉提出行動を行いました。(永久俊満)
全国1万人の審査請求
一斉提出を前に、記者会見が行われました。アカンの会に参加する全大阪生活と健康を守る会連合会や府下の生活と健康を守る会などから55人が参加しました。
初めに、アカンの会共同代表の木下秀雄さん(大阪市立大学名誉教授)があいさつをし、「引き下げアカンの第2ラウンドが始まる。裁判に負けたのに謝りも反省もしないどころか、本来支給すべき保護費を半分に値切る厚労省に対し、『あきらめへん』を合言葉に頑張りすぎずにやっていく」と話しました。
その後、大阪弁護団の小久保哲郎弁護士と和田信也弁護士から、今回の審査請求の内容などが説明され、全国で1万人の審査請求を目標に奮闘しようとの提起がありました。
20人が審査請求書を提出
会見の中で、審査請求を行う原告の小寺アイ子さんは「これからの闘いも大変。でも頑張る。亡くなった人の遺志も継いで、この後の人につないでいくためにも、今の時代で終わらずに、もっと先の時代に生活保護を利用しても幸せになれる。ゆとりのある暮らしができるそういう世の中になれるという思いも込めて頑張っていく」と話しました。
最後、小久保弁護士は「高齢者や病弱な人が多いので一刻も早い完全な被害の回復が必要」と話し、原告の新垣敏夫さんが「亡くなった原告の共同代表が残した『黙ってへんで』の気持ちで、全国の原告や原告以外の生活保護利用者と共同して最後まで闘っていきたい」と、審査請求への決意を語りました。
会見終了後、大阪府庁舎へと移動し、大阪府へ審査請求書の提出を行いました。
原告を代表して座喜味盛純(ざきみせいじゅん)さんが大阪府社会援護課の担当者に審査請求書を手渡しました。
この日の一斉提出行動では、いのちのとりで裁判を闘った大阪の最終原告31人のうちの20人が審査請求書を提出しました。
(2026年5月31日号「守る新聞」)