9月23日から25日まで、全生連第38回全国大会が愛知県豊橋市で開催されました。代議員186人、全国役員56人、評議員117人、大会事務局などあわせて402人が参加し、熱心に討議し、全体会議や分散会で活動の総括、方針、財政などを深めあいました。
大会は、小学生を含めた若者たちの和太鼓グループの「しおかぜ太鼓」による迫力ある演奏で開幕。
暮らし丸ごとが求められる運動
はじめに、2年間に亡くなられた方々に黙祷(もくとう)を捧げました。高柳大太郎愛知県生連会長が「開催地豊橋では、地元で全国大会が開かれることになり、暑い夏も頑張り、昨年5月の総会時24世帯から114世帯にして、みなさんを迎えることができた」と歓迎の挨拶(あいさつ)。
松岡恒雄会長は、「前大会から2年、国民の願いが政治を変えてきた。暮らしを丸ごととらえ、要求を実現する幅広い運動が求められている」と挨拶。
37期中に発足した千葉県生連と沖縄県生連の全生連への加盟の紹介があり、大きな拍手で承認されました。
辻清二事務局長から、貧困を打開し、平和と民主主義を守る、大きく強い組織をつくるための運動方針、細川久美子副会長による決算・予算案の提案があり、2日目の分散会で論議を深めることとしました。
翌日は、14の分散会が開かれ、「増やして減らさない」活動や、後継者づくり、インターネットや地域の情報誌を活用しての宣伝、レクリエーションなど楽しい活動、孤独死防止の声かけ運動など、課題や経験を活発に討議・交流しました。また、若い参加者も目立ち、青年の活動に期待する声も出ました。
討論の真剣さに身が引き締まる
3日目の全体会では6人の代議員が討論し、参加者から「大いに参考になった」との声がありました。組織拡大や署名達成、通信活動などへの貢献(こうけん)で表彰があり、栄誉をたたえ合いました。
新役員を選出し、今後2年間で今大会現勢の1割以上の会員・読者の実現を目指すことを決めました。21世紀の早い時期に、すべての市区町村で組織をつくり、全国で世帯比1%(50万世帯)以上の会員・読者を目指すこと、全生連創立60周年の2014年までの4年間の中期目標も決め、大いに奮闘(ふんとう)を誓い合いました。
「方針で『貧困は自己責任ではなく社会的、政治的責任である』と明確にされ、『会』が果たしてきた役割を確信」「討論の中身の真剣さに驚かされた。身の引き締まる思いだ」「困難を抱えながらも楽しみを見つけて班会をする姿に学んだ」「帰って頑張る力がわいた」など、これからの活動に大きなエネルギーをもらった大会となりました。
(2010年10月10日号「守る新聞」) |