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憲法25条と9条を守るため 初恋の人を死なせた戦争はこりごり “生きている限りたたかう” 〈新潟生存権裁判原告〉長谷川シズエさん(86)

 「生活保護の老齢加算を元に戻して」と、高齢者が全国で生存権裁判を起こしています。その原告の一人、新潟・新発田(しばた)生活と健康を守る会の長谷川シズエさん(86)から、憲法記念日に寄せた手記が届きました。

 私は平成15年(2003年)から生活保護を受けています。借家は古く、すき間から虫が出入りし殺虫剤(さっちゅうざい)を買ったり、玄関の戸もよく壊(こわ)れ、お金がかかり生活費を精一杯切り詰め、質素に過ごしていました。
 その矢先、いきなり老齢加算が減額・廃止され、保護費が約1・5万円減りました。これ以上生活費を切り詰めたら、人間としてのお付き合いもできず、人間らしく生きていけないと裁判を決意しました。平成18年2月8日、まだ81歳で若さも残っていました。

弁護士からすすめられた朝日茂さんの手記に感動

 私は弁護士の先生にすすめられ、命をかけて生活保護の裁判をたたかった朝日訴訟の原告・朝日茂さんの手記を何回も読み返しました。「権利はたたかう者の手にある」―これは朝日茂さんが残された言葉です。また、第1審で浅沼武裁判長が「憲法は絵に書いた餅(もち)でない」と言われたそうです。全くその通りだと思います。感動するとともに、「生きている限り頑張ろう」と決意をしました。
 昨年の夏、猛暑(もうしょ)で熱中症になり、転(ころ)びケガをしたため新発田「守る会」やお医者さん、福祉課のお世話で、胎内市(たいないし)の養護老人ホームに入所しました。感謝はしていますが、最後まであの借家で原告の役割を果たそうと思っていたので、後ろ髪引かれる思いでした。

見るに耐えない大震災の戦争よりもひどい惨状

 新発田にいた時、「憲法9条の会」の方から「9」をデザインしたビーズのアクセサリーをいただき、つけて病院に行ったら、お医者さんたちから「きれいな、かわいいアクセサリーですね」と言われました。「私は生活保護者ですから憲法25条を守らなければと思っています。でも、再び日本が戦争をしないために、9条も守らなければ」と話しました。
 患者さんが「戦争はもうたくさんだ。身内が何人も殺された」と悔(くや)しそうに言いました。私の初恋の人も、いい男も、みんな日の丸の旗を振り、「万歳、万歳」と見送り、死なせたのです。命を奪う戦争はこりごりです。
 今、大震災にあわれた方々の様子をテレビで見て、本当に心が痛みます。戦争での爆撃(ばくげき)跡より、もっとひどい惨状は見るに耐えません。私は節電に心がけ、「守る会」からの救援募金袋に募金をさせていただきました。
 被災者のみなさん、大変でしょうが、ともに頑張りましょうね。

9条は国の宝石 燦(さん)として
   飾る冠 第25条 (シズエ)

(2011年5月1日号「守る新聞」)

 
   
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