札幌市内の各生活と健康を守る会は、昨年末から春にかけて、市営住宅の修理・修繕運動を行ってきました。昨年の12月26日号の1面で紹介した厚別区生活と健康を守る会の、その後の成果を紹介します。
札幌市内の各生活と健康を守る会は、昨年末から春にかけて、市営住宅の修理・修繕運動を行ってきました。昨年の12月26日号の1面で紹介した厚別区生活と健康を守る会の、その後の成果を紹介します。
厚別区生活と健康を守る会は、「住宅要求アンケート」を9000戸に配布し、191件の要求が集まり、会員外の方からは156件ありました。回答者の家を8日間かけ、のべ61人で訪問し、103件の修理が必要な所の写真を撮らせてもらいました。
今回、修理・修繕が実現したのは、本人負担と言われていた畳の段差が無料で直った後藤昭治さん(73)や、換気扇が直った沖本昌行さん(69)など、106件にもなりました。
さらに、玄関のドアノブを、障害者・高齢者世帯には、要望があれば開け閉めが楽なハンドル式に替えるという成果もあげました。
「守る会」では、修理・修繕が終わった家を改めて訪問し、家賃減免の話もして会員・読者も増えました。
「正直、直してもらえるとは思ってもいなかった。『守る会』の人が、壊(こわ)れた所を写真に撮り、一人ひとりのことを取り上げてくれて嬉しい。その上、家賃も安くなり、すばらしい会だ」とみなさんに喜ばれています。
(吉村理智子さん)
あきらめていたのに
大変きれいになった
札幌市厚別区 船越隆三(77)
私はこれまでも修理・修繕の希望は持っていました。しかし、公社へ相談に行っても、「これは自分で直してください」とか、「業者さんを紹介しますよ」と言われるだけでした。「それならいいや」とそのままにしていました。
昨年10月にポストに「住宅要求アンケート」が入っていました。「ダメで元々。出してみるか」という気持ちで提出しました。すると「守る会」の役員の方が「写真を撮らせてほしい」と来たので撮ってもらいました。
3月18日〜19日に公社の人が見に来てくれ、4月15日には浴室の全面塗装(とそう)と床のヒビ割れが直りました。5月10日には、押し入れの棚の修理と補強をしてくれました。
あきらめていたのに大変きれいになり、とても嬉しいです。
実現した修理・修繕要求(1部)
・トイレ便器のはずれ・風呂場床の防水補修や壁の亀裂(きれつ)補修・換気扇のモーター不良交換・居間入り口戸やふすま、サッシの建て付け調整・玄関ドアの不具合調整・ベランダ仕切りの支柱腐食(ふしょく)補修やベランダの隙間(すきま)改修、天井の塗装のはがれ修繕・畳の段差解消など |
(2011年7月17日号「守る新聞」) |