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東日本大震災3・11から6カ月 “気にかけてくれてうれしい” 生活と健康を守る会を知らせよう 岩手県/釜石市・大槌町 全国の支援で2回目の仮説住宅訪問

 岩手県生活と健康を守る会連合会は8月26日と27日、釜石市と大槌(おおつち)町で、青森、秋田、東京、新潟の各県連からの応援を得て、35人で仮設住宅訪問を行いました。7月の訪問で出された要求で国や県との交渉した結果を知らせながら、いま抱えている要求を聞き取りました。

 8月26日、遠野市の全生連救援センターに岩手4人、青森9人、秋田1人、東京19人、準備してきた新潟県生連と全生連事務局の2人が集合しました。
 この日の仕事は、釜石市と大槌町の仮設住宅全戸(4700戸)への「生活と健康を守る会」と交渉の成果を知らせるチラシと、「守る新聞」宣伝紙の配布。紫波(しわ)「守る会」が用意してくれたお昼ご飯を食べ、11班に分かれて車で出発。仮設住宅を探すのに苦労しながら配りました。

近くにお店やバス停を切実な要望がたくさん

 翌27日は、前日行った仮設住宅で実態や要求の聞き取り。買い物や通院の不便さが話され、「近くにお店やバス停がほしい」など要望がたくさん出ました。大槌町の仮設住宅を回った青森市の細川弘彦さん(47)は、「玄関に風除室がなく雪の吹き溜(だ)まりが心配」の声や、「集会室があるところとないところがある」など仮設住宅にも違いがあることを知り、「生の実態を見聞して、貴重な体験をした」。
 青森県生連の神江美さん(54)と秋田・湯沢の柴田悟さん(34)が訪問した大槌町・小槌(こづち)のSさん宅では、「台所の重い棚が落ち、母の頭に当たりそうになった。間仕切りはアコーディオンカーテンばかりで、寒くなったら大変」と、家の中を見せてくれました。
 90歳の女性から「夫と息子、娘の夫と子どもも亡くなり、何もかもなくなってしまった」と聞き、「本当に辛(つら)かった」と神さん。
 東京・品川の岩城津千子さんは、同じ地域からの入居者がいない仮設で「コミュニケーションがなかなかとれない」「自治会もまだない」などの声を聞き、「住民同士のつながりという点で不安がいっぱい」と感じました。
 青森・八戸(はちのへ)の神田洋一さん(66)は、「2年後にまた来てくれ」と言われました。1年ごとに更新ができることも知らされず、「入居期限の2年が過ぎたら自活できるか」と、今から心配している人がたくさんいました。
 どの仮設でも「聞いた要望は国や県に届ける」と話すと、「お願いします」「全国の方が気にかけてくれて嬉しい」と喜ばれました。

希望持てる生活再建に必要とされる長い支援

 「入会や新聞購読をすすめたが、なかなか難(むずか)しかった」と、7月の行動にも参加した東京・荒川の角(かく)光男さん(64)。都生連の永久(ながひさ)俊満さん(36)は、「生きる希望を失いかけている人もいる。長い支援が必要。『守る会』とともに希望の持てる生活を取り戻してほしい」と思いました。
 「自分の目で被災地の惨(さん)状(じょう)を見て絶句。被災者にどう声をかけたらいいのか悩んだ」と、八戸の柴田厚志さん(52)。被災者の方々と話ができて、「考えることの多い2日間だった」と話していました。

(2011年9月18日号「守る新聞」)

 
   
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