9月23日〜24日に全生連全国事務局長交流会が、東京都内で266人の参加で開かれました。初めての交流会で事務局長に元気を与えました。参加者で事務局長歴13年の専従、鹿児島市生活と健康を守る会の小野原悟史(さとし)さんに、交流会参加の感想や、会員との関わり、抱負などを聞きました。
「現在、会員は340世帯・新聞425部ですが、事務局長交流会に参加して、まず400世帯の峰をめざし、次に500世帯に挑戦したいと思った。そのためにも、班活動や班づくりは重要。2班つくる計画もある」と語る小野原さん。
毎日“元気コール”班で電話の安否確認
最近、“命と直結した仕事をしている”という思いを強くした出来事を、分科会で発言しました。9月20日の共同墓地の慰霊祭が台風のため中止になり、そのことを参加予定者に連絡したところ、1人暮らしの80代の会員と連絡がとれません。自宅マンションを訪ねましたが、オートロックで中には入れず、地域包括センターの職員も、デイサービスを休んだことを不審に思い訪問。一緒に管理会社や家主、警察に連絡を取り部屋に入ったところ、熱中症で意識不明に。救急車を呼び病院へ。「翌日、意識が戻りホッとした。『会』と出会わなかったら孤独死していたのでは」と話します。
鹿児島市「守る会」には15班があり、全班が班会を開いています。分科会で、「毎朝8時に元気コールの電話を回し、安否確認をしている班もある」と小野原さん。参加者から「すごいね」の声が上がりました。
生活苦や心の病いの相談があい次ぐ現状
7月から1万枚の「何でも相談会」のチラシをまき、10人から相談が来ました。「生活苦から心の病気になっている人が多い。入院が必要な人もいた。明日の食べ物や住宅に困っている人も多い。まさに生活と健康を守る会の出番の情勢」と話す小野原さん。
「事務局長交流会は、組織の規模の大小はあっても、共通の悩みを持っていることがわかった。班づくり、班活動の改善こそ組織づくりの“要”だと思った。そのためにも、また、後継者作りのためにも、役員が生き生きと活動できるようにすることが事務局長の役割だ」と感想を述べます。
県連では、生活保護を受けている水俣病患者が、補償金である一時金を収入認定され生活保護を廃止されたのは不当だと、9月9日に裁判をおこしました。「裁判闘争にも力を入れたい」と決意を新たにしています。
「帰ったら『配達・集金、班長ご苦労さん会』を行う」。さっそく行動です。
(2011年10月9日号「守る新聞」) |