埼玉県・与野(よの)生活と健康を守る会は1月29日、西与野コミュニティホールで「税金の申告説明会とくらしの相談会」を開き、17人(会員以外4人)が参加しました。今回初めて申告書の書き込みを別にして、説明会のみを行いました。『税金のはなし』のパンフレットなどを使い、情勢や生活と健康を守る会の説明、自主申告の大切さ、税の用語や書き方を役員が分担しました。(田中由利子記者)
多賀哲弥(たがてつや)会長(66)から「日本で1番金を取っている個人は誰だか知っていますか。年収約10億円、昨年より9000万円増の日産の最高経営責任者のカルロス・ゴーンさんです」から始まった情勢の話に、会場は驚きの声。続いて生活と健康を守る会の紹介では、(1)元祖「反貧困運動」の会で、戦後「働かせろ、食わせろ、病気を治せ」の声から出発、(2)「一人はみんなのために、みんなは一人のために」支えあう社会をめざし、具体的には、班会や“安く楽しく心豊かな行事”を紹介。また、「日本社会の主権者になっていく」ノウハウを学ぶところとして、制度の学習や、専門家の力も借りながら「困りごと何でも相談会」の開催、市・県・国に制度改善の運動をしていることなどを紹介しました。
まちがっても大丈夫 気軽に申告をしよう
村上信子事務局長(67)は「納税の義務と権利」について話し、「まちがっても、修正申告や更正申告ができるので、気軽に計算していきましょう」と結びました。
確定申告書の書き込み方や用語は、平林進子副会長(69)が全生連発行の『計算ノート』や税務署の資料を使って説明しました。
三角早苗(みすみさなえ)さん(68)は「定年まで会社で働き、その後ヘルパーの仕事をパートでしている。税金はたいしたことないと思っていた。でも、個人年金が支給されたら、年金支払い証明書で3万8500円の税金がとられていることがわかった。自主申告でパートの分を含め、全額戻った」と体験を発言しました。
初参加者からは共通して、「医療費控除について知りたい」「説明が丁寧でわかった。でも、自分でやるとわからなくなると思う。次回も参加する」との感想がありました。
定年後の人生が輝く入会してよかった
終了後、懇談・反省会をしました。夫婦で参加した平林副会長の「『会』に入って定年後を輝かせてもらっている。家庭争議(?)もなくなった」との話に笑い声も。島田陽子さん(67)は、「仕事で人の話をよく聞くが、私も話したいことがいっぱい。この『会』は一人ひとりの話をよく聞いてくれる」。
田村泰子さん(70)からは、「勉強するって楽しいわ」と明るい声が返ってきました。
(2012年2月12日号「守る新聞」) |