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原点は班 会員、地域に根差して 心と命つなぐ班活動

手記 大分生活と健康を守る会中の瀬班 藤村恵美子(63)

 班。それは生活と健康を守る会の最小単位で、原点ともいうべき組織のことです。多くの地域で、会員は班に所属して、日常活動を繰り広げています。定例の班会では、最新の情勢を討議して要求を出し合い、悩みも話したりします。また、会員の希望に沿って、旅行や食事会などいろいろなレクリエーションも行っています。原則的な班活動を行っている藤村恵美子さん(63)に手記を寄せてもらいました。

カギは定例班会

 私は、「大分生活と健康を守る会・中の瀬班」の班長を務めてきました。
 中の瀬班は23世帯の班で、市営住宅とその地域を対象に活動しています。班会議は、毎月第3日曜日の午後1時30分から約2時間行い、10年以上も続けています。
 班会議には毎回8から10人くらいの会員が参加しています。事務局から最新情勢や生活相談活動の内容、「守る会」を大きくすることの大切さなどの話があって、討議となります。
 また、「守る新聞」の読み合わせや、いろいろな学習も行っています。討議では会員の悩みや要求、地域の出来事や要望なども出し合っています。
 それらをまとめて、夏と冬に県や市と交渉。問題解決に向け努力しています。交渉には班から5、6人が参加します。
 「守る新聞」の配達や集金は、長年、私が1人で請け負っていました。しかし、全生連の方針として、みんなで手分けすることの大切さが強調されました。それをきっかけに、大勢が参加することの意義を班会で討議しました。
 すると、その場で2人の会員が新たに参加の名乗りを上げてくれました。その結果、今は3人で23世帯を受け持つようになりました。
 集金の際は、班で作った集金袋に毎回、手書きのメモを入れます。そのメモは、都合で班会に出席できなかった会員に、班会の模様を知ってもらい、交流をさらに深めることに役立っています。会員からは「班や周りのことがよく分かる。ありがたい」と言われています。
 集金は、毎月10日までには終わります。集まったお金は、いつもすぐ事務局に届けています。

交流を心掛け

 配達・集金活動は単なる金集めではありません。会員相互の心をつなぐ活動だと思っています。
 班では、会員同士の交流に心掛けています。春の花見、年末の忘年会、新入会員歓迎会などを行っています。
 私事になりますが、子どもが小学生だった25年前まで生活保護を受給していました。夫が消費者金融に手を出したため、支払いに追われる毎日でした。自殺も考えるほど困っていたそんな時に、「守る会」に出合い、問題を解決することができました。
 「守る会」に命を助けられました。もし出合っていなかったなら、今の私はなかったと思っています。
 これまでの経験から、「守る会」は生活に困っている人にとってはなくてはならない存在だと実感し、一番大事にしています。
 そして、困っている人に出会った時には、いつでも手を差し伸べようと常に心掛けています。
 班では「もっと大きく強くならないと私たちの生活は守れない」と話し会い、活動しています。取り組みを強める中で、全生連第38回大会以降、会員を6世帯増やすことができました。少しずつ前進しています。
 先日、初めて九州ブロック会議に参加し、多くのことを学ぶことができました。それを力に第39回大会の成功に向けて、会員と「守る新聞」増やしにさらに頑張りたいと思っています。

(2012年8月12日号「守る新聞」)

 
   
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