米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイは7月、山口県の岩国基地に12機が陸揚げされました。構造的欠陥が懸念される中、政府は9月19日に“安全宣言”。試験飛行を開始し、沖縄への強行配備を計画しています。
配備阻止・普天間基地撤去へ
本土と連帯して闘う
沖縄県生連 沖本八重美(66)
「よ〜し オスプレイ配備計画の撤回、普天間基地の閉鎖撤去に向け頑張るぞ!」
9月9日、沖縄・宜野湾(ぎのわん)市の海浜公園での「オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会」は過去最多の10万1000人が詰めかけ、オスプレイに退場を迫る赤色に染まりました。沖縄県生連も仲西常雄会長、島袋朝一事務局長はじめ多くの会員が参加し、オスプレイ配備ノーの断固たる県民総意を発信しました。にもかかわらず、政府は普天間配備を強行する構えで、たたかいはこれからです。
今回の県民大会は、「これ以上、基地の重圧・犠牲はごめんだ」という県民の積もりに積もった思いがあふれていました。主催は県市長会、県市議会議長会、県商工会連合会、農協中央会など28団体(共催177団体)。各代表とも日米両政府を厳しく批判。名実ともにオール沖縄の集会になりました。
最後に「県民の声を政府が無視するのであれば、我々は、基地反対の県民の総意をまとめ上げていくことを表明する」との決議を採択しました。
大会にはメッセージ参加だった仲井真弘多県知事も、「配備は絶対に認められない」と表明。オスプレイ配備阻止、普天間基地撤去、それに北部東村高江へのヘリパッド建設反対のたたかいは、県民の生活と健康、豊かな沖縄の自然・文化を守る上で不可欠です。
オスプレイは、日本列島を縦断して飛行訓練をします。沖縄はもう後戻りしません。本土と連帯し、基地のない日本に向け、オスプレイ配備撤回を!
恐怖をまき散らす試験飛行
国民守る政府がない
山口県下関市 山ア定次(64)
未亡人製造機と言われるオスプレイは、反対されてアメリカのハワイやニューメキシコ州での飛行訓練を取りやめましたが、9月21日に山口県岩国から関門海峡を通過し訓練海域の下関沖に飛行訓練を開始。日米合同委員会は「人口密集地域を避け、可能な限り海上を飛行する」と合意していましたが、下関市の住宅密集地上空を飛び、初日から違反飛行でした。
森本防衛大臣はオスプレイの墜落事故は「人的要因によるところが大きい」として、機体に問題はないとアメリカ報告を追認しましたが、山口県民は上空から恐怖と騒音をまき散らしての飛行には、「国民を守る政府・防衛大臣がいない」と感じています。
9月21日、下関市役所前広場での抗議集会では50人が座り込み、関門海峡を挟んで福岡県の門司でも抗議集会が開催されました。
日本国中を危険にさらすオスプレイは、「アメリカにお持ち帰り」を願うばかりです。
(2012年10月7日号「守る新聞」)
|