日野生活と健康を守る会が開いている「子ども勉強会」は、現在小学生18人、中学生11人、高校生1人など、31人が登録をしています。大きく発展してきた「勉強会」を訪ねました。(小古間ゆりか記者)
2012年最後の勉強会は、12月20日のクリスマスパーティー。「子どもたちも準備から参加します」と、A先生(62)。6年前に勉強会を「会」に提案し、子ども1人に退職教員の先生2人でスタートしました。
今はJR沿線の日野教室に加えて、京王線沿線の南平教室もでき、週1回、夕方5時から7時で、毎週25〜26人が参加。費用は無料、「会」への入会が条件です。
やさしく教えてくれ好きな勉強ができる
この日は子ども20人、先生やお母さんたち13人、総勢33人が参加。まず、年長の子をリーダーに4人1組でケーキ作り、「去年もやったから大丈夫」。出来上がりは「おいしい!」。
おなかが落ち着いた後は、ビンゴゲームやジャンケンゲームを楽しみました。賞品は、会員から寄付されたぬいぐるみや小物類。勝った人から好きなものを取り、「やったぁ」。迷いに迷って、やっと選ぶ子もいます。
南平教室に通う子どもたちに、勉強会について聞きました。Kさん(小6)は、「学校の宿題とか予習・復習、好きな勉強をやらせてくれる」。「学校でやっていないことを勉強して楽に答えられる。カレーパーティーやクリスマスパーティーが楽しい」と、弟のSくん(小4)。
姉のUさん(中2)は、「中1のときに勉強会のチラシを見て、お母さんに『行ってみれば』と言われた。やさしく教えてくれて楽しかったから」と話してくれました。
「この子、まじめだよ」とUさんがほめるRさん(小4)は、勉強会に来て「前よりも勉強ができるようになった」。同じ学校の子はいないそうで「学校が違っても仲良しになれる?」と聞くと、うなずいていました。
力をつけさせたいと子2人に1人の先生
「会」のチラシの裏に載せるお知らせや市の広報、口コミや子どもが友だちを誘ったり、スタッフの紹介などで参加者が増えてきました。「子ども2人に1人の先生が勉強を見てくれる」とKさん。先生も11人に増えました。Uさんの希望は、「勉強会の日をもう1日増やして。いい高校に受かりたいから」。
先生の中で唯一現役(大学講師)というBさん(44)は、「ここには勉強をしたい子、自分の居場所を求めている子や、その中間の子も来ます」。「ひとり親家庭が多く、経済的には大変。子どもたちに勉強する力をつけさせてやりたい」と話すA先生。
日野「守る会」では、今年も子ども勉強会をすすめていきます。
(2013年1月13日号「守る新聞」) |