歴史をひも解くと、なんと60年以上も活動を繰り広げています。全国の生活と健康を守る会の中でも有数の老舗の一つ、大阪の堺市生活と健康を守る会です。前身となった耳原健康を守る会が誕生したのは1950年。もう還暦を過ぎ、今年で満64歳を迎えます。(番匠 寛記者)
わが町を守る全市民と共に
菅野泰介会長いわく「ざっくばらん」。みんなでわいわいがやがや、忌憚(きたん)のない話し合いの中から生まれた「要求に根差した活動」がモットーです。長老たちが土台を築きました。そして、後に続く人たちが育っています。
より良い暮らし、住民本位の政治を求め続け、常に市民の先頭に立っています。2013年9月の市長選挙での奮闘も記憶に新しいところ。堺市を解体する大阪都構想を掲げた大阪維新の会公認候補に負けてなるものか、と現職再選の一翼を担いました。
日々の取り組みは多種多彩。住みよい堺を築くための制度要求、行政との交渉を積み重ねるとともに、会員の声を基にした生活に潤いを与える諸活動にも積極的です。初詣、新春福笑い大会、花見、ブドウ狩り、餅つきなどの年間スケジュールがめじろ押しです。
また、趣味のサークルとして、ハイキングクラブ「どんぐり」、釣りクラブ「生釣会」があります。野山や水辺で、思う存分に楽しんでいます。
班会が力のもと着実に前進中
活動の原点は班会。22班が定例班会を開いています。2012年11月から2013年10月の総開催数は219回。参加者は1482人でした。
いろいろなことをやっています。それを知らせるために、宣伝活動に力を入れています。毎月第三土曜日午前中が宣伝デー。ビラ配布後には炊き出しがあり、参加者一同楽しい時間を過ごしています。年間のビラ配布枚数はなんと18万枚、月平均では1万5000枚にのぼります。
相談会も数多く開催。年間合計で280回近い数となります。市民の悩みを解決し、入会にも結び付いています。
大量宣伝と相談会などで、会の存在が市民に間に広がっています。
耳原健康を守る会としてスタート。75年には堺、堺南の両生活と健康を守る会が組織統一し、現在の堺市生活と健康を守る会が発足。その年には会員が1000世帯の大台に乗りました。
紆余(うよ)曲折はありますが、組織は着実に前進しています。2013年10月には2つの新しい班が発足し、会員数は1215世帯(13年11月)になりました。14年11月までに1350世帯とし、中期的には2000世帯に増やします。
そして、もっと大きな目標が。将来的には7行政区すべてに会をつくり、全市7会体制とすることです。
目標に向け、新年からスタートダッシュです。
(2014年1月5日号「守る新聞」) |