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年金・手当カット「異議あり」 迷わずに審査請求へ

 昨年10月から年金・児童扶養手当など各種手当が引き下げられました。引き下げに対する福岡の生活と健康を守る会の審査請求のとりくみ、札幌市、福島市の方の怒りの声を紹介します。

福岡 64人が提出

 物価スライドで年金を3年間かけて2・5%引き下げを民主、自民、公明が決めて、2013年10月から1%引き下げが始まりました。少ない年金で生活している会員らが「物価が下がったから、年金を下げるのは納得いかない」と12月20日、北九州の生活と健康を守る会を中心に「年金引き下げに異議あり」と九州厚生局社会保険審査官に審査請求書を第1次分として64人分提出しました(内訳は門司7、戸畑1、八幡47、桂川2、福岡東6、春日市1)。

ジャンパーはもらいもの

 審査請求をした門司生活と健康を守る会の柴田洋子さん(65)は「厚生年金と遺族年金で1か月10万1816円です。保護費は9万5380円で年金の方が6436円ほど多いです。国民健康保険料1990円、介護保険料1750円、医療費窓口負担は定額医療で1割負担1560円です。払うものを払うと生活は大変です。最近は着るものを買っていません。冬のジャンパーはもらいものです。食べるものも安いものを探して、買う量も少なくなりました。弱いものをいじめる政治に腹が立ちます。安倍さんはすぐ辞めて、年金は元に戻してもらいたいです」と話しています。
 同じ和合千恵子さん(62)も「障害年金ですが1333円減りました。食べるものをどうやって節約するのか、腹が立ってたまらない。すぐ元に戻して」と話しています。

役所の担当者が前回と違う態度

 11年7月の年金審査請求書提出の時には、「お預かりします」と言って一括して受け取りましたが、今回は3人の審査官が、1通1通丁寧に目を通して確認して受け取りました。
 14年2月末か3月初めには採決した通知を届けます、と態度がまったく違っていました。これも8月から9月の生活保護引き下げに対する1万人以上の怒りの審査請求が大きく影響しているのでは、と感じられました。
(吉田文弘さん)

私も審査請求します 札幌市白石区 岡本三恵子さん(78)

 私は1954(昭和29)年3月高校卒業後、すぐ地元の金融機関に就職、1993(平成5)年退職し、現在78歳で夫婦で年金暮らしをしています。
 私は老後の生活を楽しく安心して暮らすため頑張って働き続けました。
 当時女性が働き続けるには言葉では言いつくせない困難がありました。娘などは3歳にならないと入る保育所がなく、私の実家に6か月間預けっぱなしの時期もありました。そして今、年金を受け取り、年に1、2回の友人や姉妹たちとの楽しむ時間や、孫や子どもたちとの会食の時間はとても生きている喜びを感じるひとときです。
 でも13年12月に送られて来た年金改定通知には何と、私は年間約2万8000円、夫は2万480円の減となっていました。
 その上4月から消費税が上がるとなると生きる喜びはできなくなり、難病をかかえている私には不安が一ぱいです。
 身の回りの友人たちも、みんな怒っています。憲法9条、25条を政治家は忘れず実践して下さい。

児童扶養手当のカット許せない 福島市 南條 緑さん

 去年の8月から生活保護が引き下げられ、また10月からは児童扶養手当も減額になり、冬季加算、期末一時扶助も軒並み引き下げられました。12年12月と13年12月を比較すると1万895円の減額です。冬は光熱費も高くなり、灯油も1缶1800円。1か月少なくとも2缶は使います。とても賄(まかな)いきれません。クリスマスもお正月も何もできず、月2回通院しなければならない精神科にも交通費がないため通院できませんでした。
 4月からは消費税8%に…。低所得者などに対して一度きり1万円支給するとのことですが、一時しのぎの対策では意味がありません。働けない人間にとって生活保護が全てです。減額と増税、物価上昇…どれだけ苦しめるのでしょう。これ以上の弱者イジメは許せません。

(2014年1月19日号「守る新聞」)

 
   
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