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増加続く独居高齢者 気楽さと悩みが同居 受け皿作り不十分 よりどころは守る会

 世界的に前例がないという速さで高齢化が進んでいる日本。そこで目に着くのは65歳以上の一人暮らし。家族形態の変化も相まって、数は増加の一途をたどっています。しかし、受け皿作りは不十分なまま。東京でシングルライフを送る生活と健康を守る会会員の暮らしぶりを拝見しました。(番匠 寛記者)

 足立生活と健康を守る会・西保木間班のある日の班会。都営住宅の一室に集まった7人のうち5人が一人暮らし。しばしの間、日頃の暮らしぶりが話題になりました。

いつしか独りに

 「気楽でいい」「自分の思うようにやっていける」とシングルライフのみなさん。かつては家族で生活していましたが、子どもが独立し、配偶者の死去で現在の境遇というのが共通パターンでした。
 最初は「大いにエンジョイ」と話していたみなさんですが、話しが深まるつれて、つらさやせつなさが飛び出してきます。
 確かに気楽な一面はありますが、決してそれだけでは済みません。一人故の悩みや苦労を抱えているのが現実です。
 東京生存権裁判を闘った鈴木カヅエさん(82)。今も生存権を守る活動で多忙な日々を続けています。一人になって12年のそんな彼女がわびしさを感じるのは、外出の際の帰宅時。「帰って来ても家は真っ暗。寂しい」。食事の悩みもあります。「ほかに食べる人がいないと、ついいいかげんになってしまうことがある」。

全てがわが肩に

 交通事故で膝を痛めた高橋妙子さん(85)は自治会がやっている環境保全活動が気がかりです。雑草駆除などに参加したいのですが、膝に響きます。一人暮らしの家では代わりに出られる人は誰もいません。残念でたまりません。
 3年間、一人で暮らした横田勝子さん(84)は、今は妹さんと一緒です。「やっぱり安心」と同居人がいる心強さを語っていました。
 悩み多い一人暮らしですが、みなさんにはよりどころがあります。「ここで大勢で飲むお茶はおいしい」と菅井きよ子さん(72)。単身者でも生活と健康を守る会の会員は、見守ってくれる大勢の仲間たちに囲まれています。

一人暮らし 35年には762万人に

 高齢者の一人暮らしが男女を問わず全国的に急増しています。
 国立社会保障・人口問題研究所は2035年には約762万人にまで増える(10年対比約53%増)と推計しています。
 35年時点でも一人暮らしの増加は全国共通です。都道府県別に見ると、現状、単独世帯が最も多い東京都。10年の64万7000世帯から104万3000世帯となる見通し。増加率は約61%で、全国平均を上回ります。
 増加率が高いのは沖縄(92・3%)、埼玉(82・7%)、神奈川(81・4%)、滋賀(78・0%)、宮城(74・7%)、千葉(74・4%)など。首都圏の大都市地域が目立ちます。
 一人暮らしでは家事負担などが気になります。老人ホーム入居を考える人が少なくありません。しかし、住み替えにはいろいろな制約があり、おいそれとはいかないのが現状です。
 引っ越し先の一つに、公的な団体が運営する特別養護老人ホームがありますが、ここに入居できるのは基本的に介護を必要とし、その程度が高い人。しかも、絶対数が不足しています。全国で52万人が入居待ちです。
 民間運営の老人ホームは多種多彩。入居希望者は自分の好みに合うところを選ぶことができます。ただし、高度なサービスを求めるとその分利用費は上がります。入居に当たっては、所得が高いハードルになります。
 社会問題化している高齢者の一人暮らし。しかし、安心して暮らせる受け皿作り=行政の施策はスローペース。お寒い限りです。

(2014年5月25日号「守る新聞」)

 
   
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