前大会以降の2年間を総括。今後の道筋を固めました。全国生活と健康を守る会連合会は第40回全国大会を9月21日から23日まで福島県郡山市で開催。悪政に立ち向かい、早い時期に世帯比1%の会員・組織拡大を目指す今後の方針と安倍内閣打倒の特別決議を、参加した全国役員・代議員225人の全会一致で採択しました。評議員80人と地元福島県などからの大勢の傍聴を含む参加者は、闘いで勝ち取ってきた成果を通して活動に確信を深め、全国の仲間たちと交流を深め合いました。役員人事では安形義弘会長を再任しました。(番匠 寛記者)
逆風ものともせず
大会現勢(9月22日)は会員5万7357世帯・「守る新聞」7万1176部、前回より減っています。しかし、大会に向けた特別月間では全国で1151世帯・1678部の新たな仲間を迎え入れ、その数は前大会特別月間の実績を上回りました。また、栃木と和歌山の計3組織が全生連の一員となり、都道府県連には1道1府6県で11組織が加盟しました。
逆風は吹き荒れています。しかし、一致団結して闘いの輪を広げれば道は開ける、と手応えを感じての創立60周年の節目の大会となりました。
21日午後2時30分、杉岡エツ子副会長が開会を宣言。大会が始まりました。
物故者への黙とう、議長団選出などを経て、安形会長があいさつ。東日本大震災・福島原発事故、広島土砂災害など災害被害者への見舞いの弁を述べ、続いて社会情勢や今大会の意義などを語りました。
全体会で情勢共有
2日目は全体会。討論はこれまでは分散会方式をとっていましたが、今回は全員が一堂に会するやり方に改めました。それにより、各地の経験を共有することができました。
発言は地元の佐藤八郎代議員を皮切りに32人。闘いを通して勝ち取ってきた成果や地道な活動の継続に勇気づけられ、国民不在の安倍政権への怒りを新たにしました。
福島での開催は第31回大会(1996年)以来。当時は利用者不在の福祉行政の下で飢死・孤立死が多発した時期で、「人権大会」と位置付けられました。それから18年を経た今、政府は生活保護制度をはじめ社会保障解体路線を突き進んでいます。情勢は逼迫(ひっぱく)しています。
しかしこの間、生活保護の基準切り下げに対する2万人を超える不服審査請求や裁判などの闘いが広がり、貴重な成果を獲得しています。
予断を許さない情勢下で、力を合わせた闘いの重要性は増すばかり。「厳しい状況に立ち向かうことになる。健康に留意して頑張ろう」と三浦誠一副会長からさらなる奮闘を呼び掛ける閉会のあいさつがありました。参加者全員が大きな拍手でそれに応えて、3日間の日程を終えました。
楽しく交流
自慢? の芸に拍手喝采
夕食会場でのパフォーマンスは大会名物。各地からいろいろな出し物が登場しました。
東北勢のちょっとお歳をめされたフラガール&ボーイなどの熱演に大喝采でした。
(2014年10月5日号「守る新聞」) |