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最高裁 福岡・京都生存権裁判 闘いの歴史糧に次のステップへ 「怒り」を「世論広げる」力に

 40年以上70歳を超える高齢者に支給されてきた生活保護の老齢加算減額・廃止は違法だと、処分の取り消しを求め、全国9都府県で100人以上が訴えた生存権裁判。10月6日、「東京」「福岡差し戻し審」に続いて3回目となる福岡と京都の2つの生存権裁判の上告審判決が最高裁判所で行われ、原告請求を退ける「不当判決」が言い渡されました。その後、参議院議員会館で開かれた報告集会では、今後、判決を許さない闘いがますます重要になることを確認し合いました。(西野 武記者)

 台風18号が日本列島を襲った10月6日、福岡の原告6人(原告全員で29人)が、新大阪駅で足止めされ福岡に引き返し、京都の原告らは開廷の4時ちょうどに到着、原告2人(同3人)は入廷できましたが、支援者は最高裁外で待つことになりました。さらには、井上英夫生存権裁判を支援する全国連絡会会長も当日、来ることができずに、激励文を送る形となりました。
 最高裁まで来るのに、福岡の原告は8年間、京都は9年間、老骨に鞭打って訴え、闘ってきました。最高裁第1小法廷で山浦善樹裁判長は、「主文、本件上告を棄却する。上告費用は上告人らの負担とする」と、いとも簡単にわずか十数秒で判決を言い渡しました。誰もが知りたかった、その理由については、述べませんでした。
 参議院議員会館で行われた「最高裁判決報告・決起集会」で、京都の弁護団・尾藤廣喜弁護士は、「福岡と京都の判決内容は、ほとんど中身が同じです。判決は東京生存権裁判の焼き直しで、裁判所がどう考えるのかを示しませんでした。ただ、京都の原告・金原辰夫さんについては、外国籍ですが、この件に何も触れなかったのは、外国籍の人でも争うことができることを認めたという隠れた大きな成果です」と語りました。


判決へ一言

 京都の原告・松島松太郎さん(89)
 「本日の判決は本当に悔しいの一言です。この9年間の闘いがいったいなんだったのか。これからまた、新たな行動に向けて一からの出直しになります」

 京都の原告・金原辰夫さん(79)
 「鶴の一声で敗訴を言い渡しました。怒り心頭です。今後の方向性を弁護士の先生のアドバイスをいただきながら継続していきたいと思います」

 NPO法人朝日訴訟の会理事・朝日健二さん(79)
 「台風の中、わざわざ全国から集まり、長年闘ってきた人たちを前に、わずか数十秒の判決で終わらせ、理由も述べていません。もう一度、福岡高裁勝利の時の判決を学習し直して、大きな運動にして支援していかなければなりません」

 埼玉・大宮生活と健康を守る会・中村敬さん(51)
 「長年苦労してきた原告の実態を考えずに棄却しました。怒りを生活保護基準引き下げ反対の原告としてエネルギーに変えます」

(2014年10月19日号「守る新聞」)

 
   
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