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戦後70年の今 「戦前のようなきな臭さ」

 今年は、第2次世界大戦、広島・長崎への原爆投下から70年になります。5月3日現行憲法が施行された「憲法記念日」、安倍政権による集団的自衛権行使容認の「戦争する国づくり」の安保法制(戦争立法)成立を目指す動きが急速に強まっています。記者は、「憲法を守れ」「核兵器の廃絶」目指して活動している埼玉県の富士見市生活と健康を守る会の山道広子さん(62)を訪ね、話を伺いました。

(辻清二記者)

 山道さんは、一昨年に交通事故でご主人を亡くし、現在は娘夫婦と同居し、年金暮らしです。山道さんは、生れながらに目が悪く、「先天性小眼球」で2級の視力障碍者です。生活と健康を守る会と埼玉県の視覚障害者の生活と権利を守る会のそれぞれの役員をしています。

「防空監視」で視覚障害者を戦争に動員

 まず話題になったのは、第2次世世界大戦での視覚障害者の戦争協力のことです。
 大戦中、政府は「『不具者』といえども祖国の危機を前に手をこまねいているときではない」と視覚障害らの学徒も戦争に動員しました。石川県輪島市では1943〜45(昭和18〜20)年ごろ、少なくとも5人の視覚障害者が「盲人防空監視哨員(しょういん)」として戦争に動員され、米軍などの飛行音を聞き分け、敵機の襲来をいち早く知らせる任務についていたと言われています。
 山道さんは、「視覚障害者は戦争の『非協力者』とさげすまれる一方で、こういう形で戦争に協力・動員されていたことに複雑な思いがする」と話しています。

核兵器廃絶署名集め、NPT参加代表に託す

 富士見市生活と健康を守る会の綾好文会長をはじめ4人は、4月26日からニューヨークで始まる核不拡散条約(NPT)再検討会議への日本代表団の一員として参加します。会では、4人の代表に託す「核兵器廃絶」署名を集めようと取り組みました。
 4月9日には、「9条の会」や原水協などの人たちと一緒に鶴瀬駅東口で、「憲法9条を守れ」「戦争する国づくり反対」「核兵器の廃絶」を訴え、署名を呼び掛けました。この行動に山道さんは、さっそく30人分の「核兵器廃絶」の署名を届けました。
 また、山道さんは、視覚障害者の生活と権利を守る会として、「平和を守り、憲法を生かしてください」との点字の署名に取り組んでいます。目標100人分で、すでに90人近く集めています。
 山道さんは、署名を集める中で「安倍首相には恐ろしい感じがする。お年寄りは、戦前のようなきな臭さを感じているようです」と言います。

憲法は変えてはならない

独りぼっちの視覚障害者なくしたい

 山道さんは、「絶対に憲法を変えていけない。京都の社会福祉法人・ライトハウスが作成した点字の『平和憲法』読本を多くの人たちに広げられたらいいな」と話します。
 「独りぼっちの視覚障害者をなくせればいいと思う。生活と健康を守る会は、一人はみんなのためにみんなは一人のために助け合う会です。さまざまな情報をみんなで共有し、一人ひとりの日頃の思いや悩みが交流できる『茶話会』のような場が多くあった方がいいと思う」と語りました。

憲法9条守り生かしていくことが大切

 「障害者はどうしても社会から取り残されれるようで、疎外感を感じる場合も多いのでは。社会の中で必死に生き、ついて行っています。視覚障害者も社会の一員として、生き生き暮らせる社会・政治にしたいですね。そのためにも、憲法9条を守り、生かしていくことが大切ですね。そして、生活と健康を守る会や視覚障害者の仲間の輪をもっともっと広げていきたいです」と話してくれました。

(2015年5月3日号「守る新聞」)

 
   
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