拡大月間が11月1日から1か月間行われます。さらに、2016年からは、いよいよ中期5か年計画がスタートします。全国の生活と健康を守る会の仲間・新聞ふやしの奮闘が期待されます。今回は、大きな生健会づくりに力を発揮している大阪・堺市生健会の取り組みを紹介します。
大阪・堺市生活と健康を守る会(生健会)は、増やして減らさない組織づくりを進めるために次の4点を中心に取り組みを強めています。
(1)毎週四役・事務局の合同会議を開催し、執行委員会、幹事会、支部役員会を定期的に開催し、役員会の交流を重視しています。
(2)毎月定例の班会議を開く班を少しずつ増やしています。現在、24班が毎月開催しています。参加者は、140人ぐらいです。
(3)大量宣伝と「何でも相談会」を定期的に開催しています。ビラの配布数は年間20万枚以上配布しています。
(4)制度要求の改善などを勝ち取るために、堺市との交渉を重視しています。また、ハイキングや魚釣り、バスツアーなどの日常要求活動を広げるために努力しています。
これらの取り組みを通じて、役員や会員との信頼関係と会員間の交流が広がり、会員・読者ふやし、ビラ配り、新聞の仕分けなどの取り組みに参加する会員が増えています。この間、北野田班は3年間で会員を約5倍、読者を9倍にしました。新金岡2丁班の松谷スエノさんは、2年間で会員3世帯・新聞50部を増やすなど、先進班・会員の奮闘により、刺激を受けた会員から「私も増やしたよ」のうれしい報告が続いています。近い将来に向けて、世帯比1%の生健会づくりと7つの区での生健会づくりを目指して奮闘します。(飛谷幹雄さん)
北野田班 3年間で会員5倍、新聞9倍
知ることからスタート
堺市生健会本部執行委員・北野田班班長 中井 一夫(66)
北野田班は、2012年7月に、地域で餓死事件や孤独死が続いたことをきっかけに、当時読者だった数人が入会し班をつくりました。憲法や生活保護の制度について「知っているのと知らないのとでは、えらい違いや」ということで、はじめは勉強会と何でも相談会を通じて仲間を広げてきました。
会員や読者を増やす活動は、北野田班でも実際に、会員と読者の健康を守り、貧困と病から救い、生死に結び付く事例も生まれています。月1回の班会は、全員参加を目指し、最初にレジュメで情勢と課題の事務局報告をばっちり行い、その後は、お楽しみの夕食会(アルコールも少しあり)で、班の行事・会員の近況報告をしてもらい親睦を深めています。
班会や行事(バーベキュー、ログハウスへの一泊旅行、ホタル狩り、カラオケなど)には、読者や会員の知り合いをゲストとしてお誘いし、入会、新聞を勧めています。
まだまだ不十分なことや問題点を抱えながら、「生健会は何か楽しそうで、ためになり、友達が増え、みんな元気やで!」という班を目指しています。
バッグにいつも守る新聞
堺市生健会本部執行委員 松谷 スエノ(70)
いつも大きなバッグには、しっかり「守る新聞」を何部か入れて出掛けます。どこでもいつでも普及できるためです。4年半前に、夫が大病になり、その時、役所関係の手続きなど事務局がいろいろと親切に支えてくれて心強く感じました。「会」に入っていて本当に良かったと感謝しています。その時の気持ちを大切に、多くの人に「会」の存在を知らせたいという、強い思いからです。前に、学童保育の指導員をしていた時のつながりでご協力を得ることが多いです。戦争法案反対集会にも何度も足を運び、知人に会うこともあり、「守る会で頑張ってるねん」と会員や読者へと訴えています。一歩ずつ新しい会員を増やし、知人から「外交員に向いてるね」と言われました。事務局の楽しい行事から、知らないと損をする学習会、交渉などの骨身を惜しまない奮闘にも頭が下がります。共にこれからも頑張りましょう。
(2015年10月11日号「守る新聞」) |