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2016年平和行進スタート 世界中に訴える 地球から核兵器の廃絶を 国際署名広げよう

 5月6日、2016年原水爆禁止国民平和大行進が、東京都江東区・夢の島公園から、広島・長崎に向けて出発しました。第五福竜丸展示館前での出発集会には700人が集結。全生連は、江東生活と健康を守る会をはじめ約20人が参加しました。(小古間ゆりか記者)

 「核兵器のない世界!」「いいね〜!」「戦争法廃止」「いいね〜!」「平和が一番」「いいね〜!」
 「イエーイ!」と親指をたてて応える「いいね!コール」と、「核兵器なくそう」「9条守ろう」「命が大事」などのピースコールを繰り返しながら元気に出発しました。

「時間がない」被爆者が訴え

 出発に先立って開かれた集会のリレートークで、「被爆者には時間がない」と訴える東京の被爆者団体・東友会の家島昌志さん。「被爆から71年。今世の中はいつ核が使われるか、極めて危険な方向に向かっている。目の黒いうちに、核廃絶の道筋をつけるべく努力している」
 通し行進者の「ひとこと決意」で、平和行進のドキュメンタリー映画『一歩でも二歩でも』(有原誠治監督)の制作に関わった山口逸郎さんは、「ぜひ見て普及してほしい」とDVDを掲げます。「政治学者の畑田重夫さんは『通し行進者は組織者であり宣伝隊』だと。私は『1歩でも2歩でも、1人でも2人でも一緒に歩いてください』と呼びかけ、核廃絶国際署名を訴えながら歩きたい」
 シールズの大学院生、わかやま医療生協のリレー行進者、国際青年リレー行進を推進する「Ring! Link! Zero」実行委員会の若い女性もあいさつ。被爆者の思いは、確実に行動する若者に引き継がれています。

戦争法は絶対やめさせたい

 「毎年歩いているよ」と「江東守る会」の小田原和俊さん(78)、23歳のとき、鹿児島から広島を経て東京に出てきました。
 「廃棄されていた第五福竜丸が見つかったとき、泥のかき出しをやった」
 1967(昭和42)年、廃船になって夢の島の隣の埋め立て地に放置されていた第五福竜丸が発見されたのです。小田原さんは、保存運動の呼びかけに応え、平和行進参加もそのころから。
 鹿児島で、子どものころ空襲を経験し、「空襲は死ぬか生きるかだ。子どもや孫を戦争に送りたくない。戦争法は絶対にやめさせたい」と、小田原さん。故郷に思いをはせ、「川内(せんだい)原発は何としても止めないと」と「原発なくそう」コールにも力を入れて歩き通しました。


世界数億人が目標

被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名

 「被爆者は、すみやかに核兵器を禁止し廃絶する条約を結ぶことを、すべての国に求めます」の一点を掲げた「被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」が、4月から取り組まれています。次回の核不拡散条約(NPT)再検討会議が開かれる2020年8月までに世界数億人の署名を集め、国連総会に提出する予定です。

 日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳(てるみ)事務局長は、連帯あいさつで、「私たちは年を取る。若い人たちに引き継いでほしい」との願いを込めて、次のように訴えました。
 「世界にはまだ1万7000発の核兵器が残っている。世界の何億もの人々が、『核兵器はいらない』と言わない限りなくならない。これまでにない数の署名を集めたい。日本政府は、憲法違反の戦争法を決めた。今までにない人たちに呼びかけて、『核兵器はなくせる』という希望をもって頑張っていこう」

(2016年5月22日号「守る新聞」)

 
   
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