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戦争法廃止、立憲主義回復を 選挙で結果出そう アベ政治に引導を

 暴走が止まらないばかりか、何とも訳の分からない「新しい判断」を持ち出すなど迷走も際立つ「アベ政治」。批判は高まる一方で、包囲網が厚みを増しています。各地で市民が立ち上がり、野党4党は一致団結。7月の参議院選挙一人区全てで統一候補を確立、「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」と政策協定を結びました。幅広く結集し、一丸となった力が政権を追い込んでいます。(番匠 寛記者)

各地で抗議集会

東京は4万人超

 6月5日。全国で安倍政権に抗議する集会が開かれました。会場では「力を合わせて政権に対抗し、選挙では必ず結果を出そう」と力強い発言が相次ぎました。
 参加者が4万人を超えた(主催者発表)東京。首都圏の生活と健康を守る会からも大勢の参加者が集まりました。会場の国会周辺は人波であふれ、抗議の声が響き渡りました。
 野党の共闘体制が整い、参議院選挙公示も間近。会場は選挙モードが色濃く漂い、発言もそれを意識したものが目立ちました。
 発言の口火を切ったのは法政大学の山口二郎教授。「野党共闘は第一歩に過ぎない。これから1か月の闘いで結果を出さなくてはならない。みんなに声をかけ、みんなで選挙に行って、安倍政権に引導を渡そう。力を合わせて闘い抜こう」と呼びかけました。
 野党からは民進党の枝野幸男幹事長、共産党の山下芳生副委員長、社民党の吉田忠智党首の3氏が次のようにあいさつしました。
 枝野氏=「選挙に勝てなかったではだめ。危機感を持って、全力を挙げよう」▽山下氏=「みなさんの声に背中を押され、共闘の中身が前進した。総選挙でも共闘を進めたい」▽吉田氏=「まだスタートラインに立ったばかり。いかにして多くの支持を引き付けるかが課題だ」。
 シールズの奥田愛基(あき)さんも登壇し、「安倍さんは経済政策でも結果を出せず、いいところがない。本当のことを言わないで選挙をやるのはおかしい」とアベ政治批判を繰り広げました。

署名・手応え順調

福島 耶麻・喜多方

 福島県の耶麻(やま)・喜多方地区では戦争法廃止を求める2000万署名が、目標(人口比2割の1万2000筆)を早々と超過達成しました。これまでに1万5000筆が集まり、さらなる上積みに向けて、取り組みが広がっています。
 平和フォーラム、9条の会、喜多方革新懇が呼びかけ人となり、生活と健康を守る会や連合加盟の労働組合など37もの団体が幅広く結集し、「2000万署名運動耶麻・喜多方地区市民ネット」を組織。運動を進めています。
 団体ごとに地域割りしたローラー作戦を繰り広げたり、町内会にも呼びかけるなど意欲的な取り組みを推進し、賛同署名を増やしています。

首長も懸念の声

岩手 自治体キャラバン

 岩手県生活と健康を守る会連合会が事務局団体を務める国民大運動岩手県実行委員会は、5月16日から20日にかけて県内の自治体をキャラバン。首長らと憲法と平和などについて懇談しました。
 葛巻町の鈴木重男町長は「戦後71年間、国民が戦争で殺し、殺されなかったのは、ひとえに平和憲法があったからこそ。平和外交を進めるのが政治家の役割で、国民を巻き込むのは絶対にやってはいけないことだ」と強調しました。また、一戸町の稲葉睴町長は「戦争法をはじめ、今ほど国のあり方が問われている時はない。安心して暮らせる町づくりに頭を悩ませている」と述べました。

(川口義治通信員)


市民と野党が政権挟撃

神戸大学名誉教授 二宮厚美

 アベ政治の暴走が、藪からヘビを引き出した。戦争法廃止と立憲主義回復のために多くの人たちが結集し、対抗姿勢を強めている。政権は強敵、市民と野党共闘に挟撃(きょうげき)され、「前門の虎、後門の狼」状態にあり、守りの姿勢に入っている。しかし、侮ってはならない。われわれはもう一つ、いや二つは足場を築いて、対決していかねばならない。
 余生を安心して暮らし、三途の川を渡りたい。そのためには何としても改憲を阻止する。

(2016年6月19日号「守る新聞」)

 
   
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