全国生活と健康を守る会連合会(全生連)の第41回全国大会が9月25日から27日までの3日間、静岡県伊東市で開かれ、全国各地から345人が参加しました。前大会からの2年間を総括し、代議員159人・全国役員49人が、今後のさらなる発展を記した今期の方針を採択しました。税と社会保障の一体改革を進める安倍内閣と対峙し、「平和的生存権」を追求することを確認した大会に参加者は「元気になった」と、3日間を振り返っていました。
(西野 武記者)
初日は、午後2時から梅崎勝副会長の2年間で亡くなられた人への黙とうでスタート。議長団選出のあと、議事日程報告。その後、安形会長のあいさつ、三浦誠一副会長による新加盟・脱退組織紹介と続きました。
安形会長が40期の総括、41期の方針(補強)案を説明、藤谷加津江事務局長が決算・予算案の提案を行いました。
来賓のあいさつでは、日本共産党・堀内照文衆議院議員や生活の党と山本太郎と仲間たち・日吉雄太静岡県支部長が出席してあいさつ、3人の野党統一の参議院議員からメッセージが届くなど市民と野党の共闘の広がりが今大会の大きな特徴の一つとなりました。
36人が豊かな発言
2日目の全体では、40人から41通(大会発表を訂正)の発言通告が提出され、36人が発言しました。「組織をなくしてはならないと論議を広げ、足を出して増やした」「安倍政治のひどさを学びエネルギーに変えて拡大する」「福島原発事故後の帰還政策」「沖縄辺野古・高江の基地建設強行反対」など、今後の運動に参考になるものばかりでした。
「会」の値打ちに確信
最終日の討論のまとめで安形会長が、「すべての発言が感動的で、教訓に満ちており、方針を豊かにするものばかりでした。『会』は『人生そのもの』『大切な宝物』という思いがひしひしと伝わってきました。『会の運動』は制度、人、町づくりのための未来へつなげる財産です。今後の2年間をすばらしいものにしましょう」と締めくくると、会場は大きな拍手に包まれました。
「拡大特別月間」では、全国の組織が奮闘し、会員1125世帯、新聞1696部と1000の大台を世帯・新聞ともクリアしました。社会保障の一体改悪が進められ、予断を許さない情勢です。「会」の値打ちを前面に出して、さらなる奮闘が求められています。最後に吉田松雄副会長が閉会のあいさつをし、満場の拍手で、3日間の幕を閉じました。
(2016年10月9日号「守る新聞」) |