10月16日投開票の新潟県知事選で、全国生活と健康を守る会連合会と新潟県生連が推薦した米山隆一候補が勝利しました。この選挙は、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を争点とした全国的に重要な選挙で、市民と共産、自由(旧生活)、社民、新社会、緑の5党が米山候補を擁立していました。自民、公明両党推薦の候補を破り、みごとに初当選しました。
「これでみんながやりがいを感じ、元気を出せる」「すごい結果が出た。やっぱり組織の力は大きい」「本当によかった。これからの私たちの運動が試されるね」
米山候補の「当確」が報じられた直後から、新潟県生連の事務所には、各地から会員の喜びあふれる声が寄せられました。
全班・全会員が決起し市民と野党の共同前進
新潟県生連は、(1)柏崎刈羽原発再稼働を許さず、原発ゼロの流れを全国に広げる、(2)要求実現の絶好の機会として、会員・県民の切実な要求を掲げて闘う、(3)参院選勝利の原動力となった市民と野党の共同を前進させる、の3点を確認して、県知事選に取り組みました。
「全班・全会員が決起しよう」の呼びかけに応えて、各地で決起集会や知事選を語る班会が開かれました。
9月の全生連全国大会では、新潟県生連・吉田松雄事務局長の「沖縄、鹿児島での知事選勝利を引き継ぐ闘いをする」との決意表明を受けて推薦を決め、大会参加者の「寄せ書き」を贈りました。
全生連の安形義弘会長、都生連の山本泉副会長、水上昭三事務局長が新潟入りして決起集会や班会・会員訪問などを行い、全国の組織も激励や募金、地元から電話かけなどで応援しました。
命と暮らしをどう守る 運動強めて公約実現を
新潟県生連の渡辺和子会長は、「全国からのご支援、ありがとうございました。新潟に新リーダー・米山知事を誕生させることができ、最高にうれしい」。
全生連の安形会長は、「運動を全会員のものにすれば勝てる。最後の1週間の取り組みはすごかった。生活と健康を守る会のような団体や個人の運動があったから、勝つことができた」と言います。
都生連の山本さんは、「県連の方針がしっかり会員に伝わっていて団結力が強いと感じ、逆に励まされた」。水上さんは、「参院選で野党統一候補が競り勝ち、『やれば勝てる』という決意が感じられた。命と暮らしをどう守るかも班会や小集会で話し合われ、安倍政権の暴走を止めようという思いが県民の中に入っていった勝利」と語ります。
川内(せんだい)原発のある鹿児島県から、「米山知事を誕生させた新潟県民の底力、スゴイ! の一言に尽きる。三反園(みたぞの)知事が脱原発の公約実現に向けて力強く取り組めるよう、私たちも頑張ります」と、祝迫加津子県生連会長のエールも届きました。
再稼働を止められる
新潟市中央区 石井 敬子(49)
16日、米山事務所にかけつけ、当選の報にバンザイができうれしかったです。
選挙中は連日、電話かけ。「原発に反対だから、米山さんに入れる」「原発は怖いから米山さんに入れるよ」「これから知人に会うので頼んでおく」など、楽しい会話ができ、本当に元気が出ました。
米山さんの当選は、「原発再稼働ノー」の県民の“声”だと思いました。遅れている福祉・医療の施策の充実も期待しています。
(2016年10月30日号「守る新聞」) |