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沖縄と連帯、闘い強化 ヘリパッド絶対反対 政権の横暴許すな

 暴走が続く安倍政権。沖縄では、翁長知事を誕生させた民意を無視、米軍のヘリパッド(ヘリコプター離着陸帯)移設工事に躍起です。現地では反対運動が繰り広げられ、全国からの支援が広がっています。座り込みに参加した岡山県生活と健康を守る会連合会の関藤香代子さんから、思いを込めた一文が届きました。

座り込みに参加  ごぼう抜き体験

 12月7日から10日まで、沖縄・高江の、ヘリコプターが離着陸するヘリパッド建設工事に反対する座り込みに参加しました。
 映画「標的の村高江」を見て以来、ずっと何かしたいと思い続け今年1月、宜野湾市長選挙の応援に行った時に、初めて高江に行きました。
 1月にはヘリパッドが2つできていましたが、まだ静かでした。ところが7月の参議院選挙の翌日、早朝から反対派のテントが強制撤去されてしまいました。そして、山の木を伐採して、道路建設を進めました。パトカーが先導して、砂利を積んだダンプカーを守るという異常事態になったのです。アメリカが北部練習場を返還する交換条件として、オスプレイのヘリパッドを建設するためです。
 返還が12月22日なので、工事を20日までに終わらせるために、毎日120台ものダンプカーを使っています。全国から集められた警察官は、工事中止を求めて座り込む人たちを排除、ごぼう抜きをしています。
 私は早朝5時起きで、高江に通い、生まれて初めてのごぼう抜きを体験しました。
 8日は参加者が普段より少し多く、テレビカメラの取材も入っていたので、ものものしくはありませんでした。しかし、9日は参加者が少ないためか、警察官は強権的な態度がむき出しで、戦場を思わせるような異様な雰囲気でした。
 非暴力の人たちに対し、権力の刃はむきだしです。一緒に参加した男性の大西幸一さん(岡山県生活と健康を守る会連合会会長)と女性の私とでは、明らかに態度が違い、腕を捕まれた時は一瞬、へし折られるかのような痛さに背筋が凍りつき、男尊女卑と悪意を感じました。今思い出しても悔し涙があふれます。

広がれ支援の輪  団結し頑張ろう

 10日は、機動隊は私たちが座り込んでいる場所にはなぜか出てきません。こんな卑怯なやり方に怒り心頭です。高江は日本なのに、憲法も人間の尊厳もありません。あるのは日米安全保障条約で、国による暴挙が当たり前になっています。
 「社会保障制度を拡充してほしい」と要求すると、「予算がない」と聞き捨てるのに、アメリカの要求には湯水のようにお金も権力も使い、そこに住む住民の命を脅かすようなことを平気で行います。権力による弾圧にほかなりません。
 私は心が折れてしまいましたが、沖縄の人たちは明るく、筋金が入っているのに驚きました。それは日本復帰や米軍基地縮小・撤退などの長い闘いの中で培われた、団結する力によるもの、と思いました。その力は、オール沖縄での建白書提出や翁長知事当選の源泉にもなっています。
 身をもって体感した権力の刃の実態を、一人でも多くの人に知らせ、沖縄の応援に頑張ります。全国の仲間のみなさんも、支援の輪を広げてください。「沖縄・高江頑張れ。国の横暴に負けるな!」。

(関藤香代子通信員)

(2016年12月25日号「守る新聞」)

 
   
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