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各地で重税反対! 全国600会場に12万人 負担増、酷税はまっぴら

 生活に重くのしかかる税負担。その額もさることながら、弱者に厳しい数々の仕組みが、国民を苦しめています。富めるものに優しく、再分配が機能していない不公平さには我慢がなりません。収入増がなかなか見込めないというのに、強引な徴収・取り立ては少なくありません。是正せねばと税運動が繰り広げられ、3月13日を中心とした各地の集会には600会場に12万人が集まり、「重税反対」の声をとどろかせました。(番匠 寛記者)

生活・仕事を守れ

徳島市

 3月10日朝9時。徳島市の徳島中央公園鷺の門広場で、「重税に反対し、くらし・仕事・営業守る2017年決起集会」が始まりました。徳島市生活と健康を守る会の中野一雄会長が基調報告。中野さんは集会後のパレードでは横断幕を持って先頭に立ちました。
 生活と健康を守る会からは150人が参加。パレードでは「くらしの相談は生活と健康を守る会へ」「国保料の大幅引き下げを」と書かれたのぼりを掲げ、市民にアピール。「消費税増税を中止せよ」「社会保障の切り捨てやめよ」「国保料を引き下げろ」などの元気なシュプレヒコールを響かせました。
 パレード後は徳島市役所前の広場に集結。徳島税務署と徳島市役所に、確定申告書と住民税申告書をそれぞれ集団申告しました。税務署での申告の際に、「マイナンバー記入を」と言われ、「私は書かない」と大きな声で宣言した参加者も見受けられました。
 申告後には「予想していたほどマイナンバー記入を言われず、拍子抜けした。記入を求められると思い、構えていたのに」という感想が聞かれました。
 集会は、徳島県生活と健康を守る会連合会など6団体で組織する実行委員会が主催しました。(竹田節夫通信員)

庶民増税許すな

東京・荒川区

 税運動の熱心な取り組みが続く東京都荒川区。3月13日には区内の公園で「3・13重税反対荒川区民集会」があり、126人が集まりました。
 集会であらためて意思統一。防衛費増額や大企業の法人税減税を中止し、国民本位の税金配分などを求めるシュプレヒコールを繰り返しながらデモ行進。行進後は集団申告に臨みました。
 35人が参加した荒川生活と健康を守る会。この日に備えて、税金班会と小集会を16回開催。準備万端整えての集団申告となりました。会員の多くは年金暮らし。国民年金のみで実入りは少なく、年120万円未満、月10万円以下が多数派といいます。ただでさえ低収入なのに、介護保険負担、医療費などが重くのしかかります。
 班会、小集会では苦しい生活実態と税制への不満が次々に飛び出しました。その思いを胸に、払い過ぎは必ず取り戻そうと3月13日を迎えました。
 区民集会では角光男会長が決意表明。力つよい声で次のように述べました。
 「生活は厳しさを増し、買い物の際は値引きシールが貼られるのを待つ人が多い。そんな庶民から税金を根こそぎ徴収するようなことは許されない。みんなで運動し、暮らしを守る闘いを頑張ろう」

中央集会

運動強化、国民本位の税制を

 重税反対中央各界代表者集会が13日午後、衆議院第二議員会館であり、16団体代表と個人合わせて62人が集まりました。午前中は国税庁、財務省、総務省に国民に寄り添った税制を求めました。
 集会では主催者あいさつ、連帯あいさつなどに続き、鹿児島大学の伊藤周平教授による「消費税によらない社会保障拡充への提言―憲法に基づく公平な税制で社会保障の充実を」と題した記念講演がありました。
 伊藤さんは応能負担ではなく、逆進性が強まっている現行税制の問題点を分かりやすく解説。消費税を上げなくても法人税と富裕層の所得税の増税で、社会保障費は十分にまかなえると強調しました。そして、次期衆議院選挙では野党が結束。税と社会保障の再構築に向けた対案を共通政策項目とすべき、と締めくくりました。

(2017年3月26日号「守る新聞」)

 
   
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