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戻らぬ日常、消えない不安 収束宣言は嘘っぱち 全生連 福島の被災地訪問

 原発事故は収束せず、東日本大震災被災地・者に日常が戻る日がいつかは見通せない―。全国生活と健康を守る会連合会の「第2回被災地連帯・交流行動in福島」(4月9、10日)で、延べ254人の参加者はこんな実態に直面。あらためて政府と東京電力の言い分の無責任さを痛感しました。

国と東電は無責任

怒りの発言続出

 初日の9日は福島市内のホテルで集会。オープニングに続き、全生連の安形義弘会長があいさつ。「責任を放棄した国と東京電力は許せない」と怒りをあらわにし、被災者に自己責任を押しつける今村雅博復興大臣を強く批判しました。また、「復興の闘いは全国民的な課題と結びついている。政治を国民の手に取り戻し、復興を図ろう」と呼びかけました。
 各地からの発言では(1)放射能汚染は深刻。避難指示解除は実態を無視(2)復興事業はいまだ途上(3)ハード面の整備は進んでも、ソフト面が伴っていない―などの指摘が相次ぎました。
 放射能汚染では高線量、汚染水、子どもの甲状腺がん問題、避難指示解除など解消のめどが立たない深刻な状況が次々と飛び出しました。いずれも当事者の生々しい報告だけに、参加者の胸に重く響きました。
 原発立地自治体からの発言もありました。新潟県柏崎市の持田幸江さんは再稼働反対の知事誕生を例にあげ、住民運動の大切さを強調しました。また、推進派が口にする地域経済効果について、「効果は限定的」と具体的な数字をあげて説明しました。
 復興事業でのソフト面での遅れでは、岩手県の川口義治さんが「コミュニティーづくりが次の課題」と指摘。熊本県の右田捷明さんは熊本市中心部でのスーパー再建状況を報告しました。
 集会では、今村大臣の辞任を求める特別決議を、満場一致で採択しました。
 東京都生活と健康を守る会連合会は、端切れで作った手作りエコバッグ30枚とペットボトルケースを、被災者にプレゼント。また、北海道生活と健康を守る会連合会からは「東北がんばれ」と寄せ書きが届きました。

避難解除の虚実

現実目の当たりに

 10日は被災地見学で、飯舘村や浪江町請戸などを訪れました。
 飯舘村に近づくにつれ、車窓から眺める風景に、原発事故の影響が色濃く現れます。
 道路の両側に広がる農地は、原っぱ化しています。放射能に役目を奪われ、随所に汚染物を詰めたフレコンバックの仮置場が設けられています。実り豊かだった田畑は、見る影もありません。
 中心部に近づき、人家や店舗などが見られるようになっても、そこには生活感がありません。営業店舗は今のところコンビニ1店のみで、他は閉じられたまま。人家も人影はまったく希薄です。放射線量は依然高く、役場前の線量計も0・3ミリシーベルト前後をカウントしていました。
 放射能への不安は拭えず、営業店舗数が示すように、インフラ整備は整っていません。避難指示が解除されても、簡単に戻れる状況になっていません。
 このような状況は飯舘に限りません。壊れた無人の人家や、閉じられた店舗は、南相馬市や浪江町などでも同様。放射能にさらされた地域は、生活を奪われたままです。
 避難指示解除は絵空事。案内してくれた現地の会員は「帰還者は1割ほど。若い世代が帰ってこない」と話します。避難生活を送るこの人は、南相馬市小高区への帰還を決めました。しかし、息子夫婦は他県で生活基盤を固めています。家族の形はもう戻りません。
 現地見学の途中、東電による説明会が開かれました。その中で、原子炉内に融け落ちた燃料デブリの取り出しには、30〜40年かかるという説明がありました。安倍首相の事故収束宣言が事実上否定されたひとこまでした。
 被曝した牛が暮らす牧場にも足を運びました。白い斑点が発生した牛がいるなどの説明に、驚愕の声が上がりました。


和楽器でスタート

 集会オープニングは地元福島で結成された復興支援バンド「縁屋ENYHA」のライブ。この日はメンバー4人中、琴と尺八の2人の合奏で、「アメイジング・グレイス」や宮城道雄の作品を披露しました。
 バンドは各地で演奏を行い、復興支援を訴えています。尺八の橘梁盟さんは生活と健康を守る会の会員としても活動しています。

(2017年4月23日号「守る新聞」)

 
   
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