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いのちのとりで裁判あおもりアクション 全力全開の青森 生ある限り原告として闘う

 いのちのとりで裁判あおもりアクションは第2回口頭弁論に取り組み、原告が意見陳述しました。これに先立ち、「バーベキュー交流会」を今年も開催して親睦を深めました。神江美・菊池嘉任両通信員からの報告です。

 10月25日、「いのちのとりで裁判」の第2回弁論が青森地裁で開かれました。

2時間かけ車いすで

「基準引き下げ止めよ」

 7月の第1回弁論で原告が意見陳述をしていますが、8月に原告の一人・川森れいさん(78)が肝臓がんを患っていることが分かり、経過が思わしくないことから、急きょ裁判所に川森さんの陳述を実施するよう要請して、第2回期日の10月25日に実現しました。「生きている限り原告として闘いたい」という川森さんの強い意志を、弁護団が粘り強く訴えたおかげです。
 2時間かけて八戸から裁判所に到着した川森さんは会員の木村規子さんに付き添われ車いすで入廷し、医師から「いつ肝臓が破裂するか分からない」と言われている体で、自らの半生と基準引き下げ後、睡眠薬を飲まないと眠れない実態など、こん身の訴えをしました。
 「私たちがなぜこれほど苦労しなければならないのか、納得できません。このような体の状態ですが、この裁判は頑張りたい」と基準引き下げ処分の取り消しを求めました。

参加者に衝撃走る

「ますます頑張りたい」

 弁論後の報告集会では、共に闘っている原告の郡川恵美子さん(64)が、「川森さんの訴えを聞いて、ますます頑張らなければならないと思った」と涙ぐみながら決意を述べ、川森さんの落ちついた中にも強い闘志を秘めたたたずまいに、「訴えにグッときた」、「震える思いだった」など、参加者に衝撃が走りました。
 いのちのとりで裁判あおもりアクションは、12月16日に全国アクションの小久保哲郎事務局長を講師に招き、学習交流会を計画しています。地裁向けの独自署名もスタートします。
 青森は厳しい冬に向かいますが、「心の通い合う仲間づくりと、人間の心の深くに訴える運動」をモットーに闘い続けます。

各団体・各地から150人

今年もバーベキュー交流会

 10月8日、平内町の夜越山公園で、恒例の「バーベキュー交流会」を開催しました。今年は、「いのちのとりで裁判あおもりアクション」と、「青森年金裁判」の共催で、県内各団体・各地から150人が参加。壮大な交流会となりました。
 青森年金裁判の千代谷邦弘原告団長の開会あいさつで始まり、「あおもりアクション」副会長の小浜秀雄さんが乾杯の音頭をとり、大交流会がスタート。
 肉各種20キログラム、ホタテ25キログラム、イカ、野菜、焼きそば、豚汁、ホルモン汁、おにぎりと盛りだくさんの食べ物、たくさんの飲み物があっという間に消化されていきました。
 原告紹介や、各団体のあいさつ、出し物、みんなで歌声…など、楽しい時間がどんどん過ぎていきました。
 年1回の秋の交流会は、原告の激励と共に、いつも忙しく飛び回っている仲間たちの、休息と交流、新たなエネルギー蓄積の大切な1日となっています。

(2017年11月12日号「守る新聞」)

 
   
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