11月3日、1946(昭和21)年に日本国憲法が公布されて71年目のこの日、安倍政権による憲法9条改悪に反対して、国会周辺には全国から4万人(主催者発表)、全生連は埼玉、東京、神奈川、新潟などから80人以上が参加。全国各地でも集会・デモなどが行われました。国会包囲行動参加者の思いを聞きました。
迷わず一点で闘おう
東京・板橋 加藤勝治(68)
総選挙の結果、自民・公明などの改憲勢力が国会の3分の2の議席を占め、野党共闘が大きく進んだとはいえ、数の力で押し切られる可能性はあります。
「税と社会保障の一体改革」により、憲法25条はズタズタにされています。だから9条は「最後の砦」です。何としても憲法改悪を阻止し、安保法制、共謀罪法を廃止したい。
そのためには、国会での野党の強力な共闘が必要です。安倍自公政権への抗議はもちろん、野党が確固として統一戦線への道に踏み出すことを願い、みんなと声を上げました。
精神科医の香山リカさんの「国民投票になってもあきらめないことが大事。あきらめが最大の敵。迷わず9条を変えさせない一点で闘おう」という熱烈な訴えが印象的でした。元気が出ました。
安倍内閣を倒したい
神奈川・鶴見 金山和子(71)
9条改憲策動、核兵器禁止条約に背を向け、アメリカべったり、北朝鮮の問題で危機をあおりたてる「アベ政治を許さない!」の思いで、国会包囲行動に向かいました。
5野党の党首らが安倍内閣を批判し、市民と野党の共闘の重要性を訴えていました。衆議院選挙の結果に複雑な思いですが、野党共闘が大事というのを国民に分かってもらえるように奮闘したいと思っています。
当日、テレビで日本国憲法が公布された当時の喜び、憲法の素晴らしさが語られていました。憲法は絶対守りたい。何をすれば安倍政権を倒せるのか。国会が始まります。森友・加計疑惑を、署名を集め国会請願など、あらゆる手段で徹底追及することが早道です。安倍内閣を何としても倒しましょう。
市民と野党共闘に希望
新潟・長岡 高坂 広(67)
新潟から、バスで5時間かけて参加しました。私たちの国会包囲行動を歓迎する良い天気で、4万人が国会議事堂を囲んで「安倍9条改憲NO!」を叫び、怒りをこめて改憲阻止のために、「9条壊すな」「戦争したがる総理は要らない」「安倍政権をみんなで倒そう」など、コールしました。
総選挙で、私たちの要求と一致する政党が議席を減らし残念でしたが、市民と野党の共闘をあきらめなかったことで、希望も見えています。
9条改憲だけでなく、年金が毎年減らされ、社会保障費は削られ、消費税は上げられようとしています。「自分の首が絞められているのだから、立ちあがろう」と訴えていきます。安倍政権は、国民みんなで倒さなければダメです。
(2017年11月19日号「守る新聞」) |