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さあ!チラシ配布

平和・生存権 守る組織へ

札幌北区生活と健康を守る会

全国大会現勢を突破

 札幌北区生活と健康を守る会は若い会員が奮闘しています。地域へチラシを配布し、拡大行動で全国大会現勢を回復・突破しました。対馬敏明通信員からの通信です。

 札幌の初冬。早朝に降った雪を踏みしめ行動する札幌北区生活と健康を守る会。11月拡大月間で、1日で8000枚のチラシ配布に取り組んだ大宣伝行動です。おにぎりと豚汁でのお昼を挟んでの二波の行動に31人が参加、8人が初めての行動でした。
 参加者の平均年齢は49歳と行動力抜群。行動開始早々に「チラシを見た。守る会に入りたい」と電話があり、この日は1世帯8部が増えました。
 宣伝行動に初めて参加した木本智恵子さん(43)は「足元が雪でぐちゃぐちゃだったけど、頑張りました。病気がちの父親の事も守る会の人たちが面倒をみてくれる。こうした組織を市民に知ってもらうことは大事なことと参加した」と語っています。
 北区は札幌市内で最も人口が多く、28万5000人・15万世帯にのぼります。北区の生活保護利用世帯は7908世帯1万785人ですが、5万世帯が低所得世帯と推計されるだけに、大きな守る会建設が求められています。
 会員の8割が生活保護の利用者。それだけに2013年の生活保護基準引き下げは、日々の生活に直結しました。北区守る会は、2013年から2015年までの4回の審査請求には最高で264人の審査請求人を組織、2015年からの新・人間裁判には24人が立ち上がりました。
 しかし、今また最大13・7%の保護基準削減です。必ず阻止しましょう。

2018年

地域の社会保障センターへ

札幌北区 相談会をさらに

 生活保護基準引き下げに対して審査請求人を組織し、新・人間裁判に立ち上がったことは、会員同士で生活実態を語りあい、会員の絆を強め、生活保護制度を深めあう機会となりました。
 審査請求人になった人たちの多くが、その後も退会することなく北区守る会を支え、その運動を推し進めた人たちが現在の北区守る会の活動を担っています。
 北区守る会は2017年4月の大会を2年ぶりに増勢で迎えた以降は2か月連続後退。8月からは毎月の相談会を開きながら月初めから独自の追求に努力を始めました。11月の拡大月間では10世帯17部を拡大し、この7か月間では52世帯71部を拡大、11月末で全国大会現勢を突破することができました。
 2018年を、北区地域の社会保障センターの役割を担うにふさわしい守る会建設の出発となる年にすべく、今日も奮闘しています。

「会」が私を救った

支援活動今も続く

 北区の地下鉄南北線沿線には分譲マンションが立ち並び、その足元に古くからのアパートや古い家が混在し、郊外には新興住宅地もあります。
 09年のリーマンショック後、失業したり病気で働けなくなったりした人が住む家もないまま路上生活に追いやられ、札幌に集まってきました。北区守る会はこの人たちに、いち早く手をさしのべ生活保護の申請と確保していた部屋の提供を行いました。この人たちが現在の北区守る会の活動の中心を担っています。
 この時期に入会した石橋亮さん(38)は、オホーツク海に面した町で働いていましたが、病気で退職。困っていたところ職場の同僚が、北区守る会の事務局長(当時)の名刺を持っていたことから連絡、すぐ札幌に来て生活保護を受けました。
 現在は自立し、NPO法人の職員として働いています。石橋さんは、「守る会に電話をしたことで病院に行けて病気は治り、働けるようになった。生活保護の言葉そのものを知らなかった私を救ってくれたのが守る会」と語っています。

“国保料が高い”

チラシ手に相談者

 17年からの活動で確信していることは小集会活動です。今年はチラシの内容を工夫し、6月に配布した国保110番のチラシでは「困りそうな方もどうぞ」と呼びかけ、8月からのチラシは「毎日の暮らしをがまんしていませんか」、10月の市住減免相談会では「家賃が下がるかもしれません」と分かりやすくしたことで、相談者が昨年の6倍になっています。
 こうした活動は、推進する役員が「守る会のチラシが待たれている」ことを確信することにつながっています。
 8月の相談会では、68歳の女性が「自宅はあるが収入は月5万円の年金だけ。生活保護を受けられないか」、11月には「3年前に自宅を売却したが、ローンが400万円残っているのに失業した。国保料が安くならないか」など、次々に相談が寄せられています。

(2017年12月31日・2018年1月7日合併号「守る新聞」)

 
   
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