9条改憲絶対に許さない!
3000万署名集めきろう
東京 5・3憲法集会
憲法記念日の5月3日、全国約250か所で「改憲NO!」を掲げ、さまざまな取り組みが展開されました。東京では江東区の東京臨海防災公園で、「9条改憲NO! 平和といのちと人権を! 5・3憲法集会」が開催され、会場を埋め尽くす6万人(主催者発表)が参加しました(主催は同集会実行委員会。総がかり行動実行委員会と9条改憲NO!全国市民アクションが共催)。(小古間ゆりか記者)
開始前から続々と、家族や仲間と連れ立った人の波が流れていきます。「メーデーも今日も参加者の数に驚いた」「安倍自公のデタラメ政治を止めたい人々の思いの集結だ」と、東京・杉並生活と健康を守る会の井上保さん(81)と墨田守る会の篠碕勝幸さん(68)。首都圏から数十人以上の参加です。
実行委員会を代表して高田健さんが「安倍政権は私たちの手で倒す以外ない。立憲野党と協力し、たたかいを開始する。今日はその出発点」とあいさつ。集会が始まりました。
市民と野党の共闘広げて
安倍政権を退陣へ
リレートークで、作家の落合恵子さんは「安倍内閣はウソつき内閣。醜悪なオオカミに憲法を差し出すことはできない」、ジャーナリストの竹信三恵子さんは「9条がなくなれば軍事費は野放図に拡大する。福祉や教育をよくするには、9条を守らないとできない」、室蘭工業大学准教授の清末愛砂(きよすえあいさ)さんは「自衛隊の憲法明記とは、軍事組織を憲法上の公的存在にすること。受け入れられない」と強調します。
一橋大学名誉教授の山内敏弘さんは「自民党の改憲案は、全面的な集団的自衛権の行使容認を狙っている。安倍首相は一日も早く退陣してもらおう」と呼びかけました。
立憲民主党、日本共産党、民進党、社民党の党首があいさつ、自由党代表からメッセージが寄せられ、参加者は「市民と野党の共闘を広げて安倍政権を退陣させ、改憲のたくらみを打ち砕こう」と思いを共有しました。
「9条改憲NO!全国市民アクション」の長尾ゆりさん(全労連副議長)から、「3000万署名は4月末時点で1350万人分を突破した」ことが報告されました。
憲法は私たちのための言葉
守るために行動を
「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」の諏訪原健さんが「日本国憲法は私たちのための言葉。憲法を守るために言葉を投げかけ、路上に立とう。未来は私たちの手の中にある」と連帯あいさつ。
最後に、総がかり行動実行委員会共同代表の福山真劫(しんごう)さんが「3000万署名を集めきり、野党と連帯して安倍政権を倒そう」と訴えました。
江戸川守る会の宮地日年(ひとし)さん(75)は「平和憲法9条は世界の宝。絶対、死守しなければ」、埼玉・与野守る会の村上信子さん(73)は「各分野のリレートークで高校生が発言し、若い人に受け継がれていることを実感。3000万署名は苦戦中だが工夫して頑張る」と決意を語りました。
(2018年5月20日号「守る新聞」) |