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広島の大学院生が生活と健康を守る会の活動に参加

若い力に元気もらう

東京・荒川

 4月中旬から1か月、東京・荒川生活と健康を守る会で、広島大学の大学院生・浦越有希さん(23)が一緒に、活動に取り組みました。その浦越さんの姿に、荒川ではみんなが元気をもらいました。

 広島大学総合科学部の大学院生・浦越有希さんは、社会保障の充実をめざす生活と健康を守る会の運動に興味を持ち、全国の組織の中から荒川生活と健康を守る会を選んで来てくれました。
 「とくに、若者と関わる機会の少ない私たちにとって、浦越さんと取り組んだ、この1か月間は楽しく、また『守る会』の運動にとっても良い刺激となった」と話すのは、荒川「守る会」の丸山秀子事務局長。
 浦越さんは、1か月にわたる滞在の間、各地域の役員と一緒に会員のところを訪問しました。対話を続け、生活状況のアンケートに500人以上からこたえてもらいました。

若者の状況を知った

 都営住宅募集の相談会や、全生連のすすめている「健康で文化的な生活とは」全国調査にも同行しました。小集会にも参加して、会員・読者といろいろな話を交わしました。
 十分でない生活費を切り詰めながら暮らしていると、会員もひとりで過ごす時間が増えてしまいがち。
 そんな中、普段あまり話をする機会が少ない20代の若者が来てくれたので、「若者の大変な状況を知るきっかけになった。それでも彼女は前向きで、その姿勢に感心した」「元気でかわいい若者と話しているだけで元気をもらった」とみんなが喜びました。

触発され署名も進む

 丸山事務局長は、「活動の先頭に立つ役員自身が、若者の元気な力に触発された。なんとなく元気の出ない、動きの遅れがちだった地域でも、『若い子が来ているから、ぜひ参加して』と改めて活動参加の声かけをした」、そして「浦越さんがくらしの状況や生い立ちなどを聞き取り、話をすすめたことが、3000万署名運動推進の大きな力になった。荒川でも、なんとか若者を『会』に迎え入れたい」と話しています。

(石塚かよさん)


「守る会」の活動の持つ意味考えたい

広島大学修士課程2年
浦越 由希

 はじめまして。
 私は学部生の頃、指導教員の佐々木宏先生のグループがまとめた生活実態調査の報告書で、生活と健康を守る会を知りました。6〜7年前、広島県生活と健康を守る会連合会の会員対象に行われた調査で、「社会環境調査」を学ぶ授業の一環で県内の「守る会」の活動に大学生が参加したのです。
 それで、「守る会」の活動に興味を持ちました。大学院の修士課程では、「守る会」の活動がこの社会の中で持つ意味を考えたいと思っています。
 この私の思いを汲み、協力してくださっているのが、東京の荒川「守る会」の皆様です。「一緒に活動してみたい」という私を受け入れていただき、4月半ばから1か月間、荒川に滞在しました。この1か月間、たくさんの会員の方とお話ししたり、班会にも参加させていただき、大変勉強になりました。
 署名に奮闘する会員や運動を盛り上げようと努力されている役員の皆様の思いを反映するように、学んだことを意義ある論文に仕上げたいと考えています。

(2018年6月17日号「守る新聞」)

 
   
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