北海道・道本部班
生活保護引き下げ許さない
審査請求書25人が完成
安倍自公政権は、10月1日から生活保護基準を引き下げました。全生連は全国で1万人以上の審査請求運動を呼びかけ、各地で保護基準の計算会や審査請求書の書き込み会が行われています。北海道生活と健康を守る会連合会では各組織で行われ、道本部班でも開催されました。岡ア恵治通信員からの通信です。
10月11日、道本部班は共同作業所HAPPY(ハッピー)を会場に、10月からの保護基準引き下げに対する審査請求書き込み会を行いました。支援者15人を含め52人が参加しました。
班は、今回の審査請求組織目標を100人とし、元会員でこれまでの審査請求にかかわった人も含めた156人を働きかけ対象として、審査請求の様式と記入例の届け・郵送、声かけと訪問を開始しています。届いた人からは、「どう書けばよいのか」の問い合わせや、記入されたものが届き始めています。
単身約4000円減
「何を節約するのか」
最初に、道生連事務局次長の石橋妙美さんが講師となって、計算会を行いました。会員は41〜59歳の年齢層が多いので、45歳単身を例にして、みんなで計算をしてみました。複雑で難しい計算でしたが、みんな真剣に取り組みました。
分からないところはお互いに教え合い、支援者に聞くなどしてたどり着いた金額が1か月に1270円の引き下げ。また、最終的に3年間で3810円の引き下げになることがわかりました。
「また、どこをどう節約するか、我慢するか考えなければならない。やだなぁ」、「こんなに下がっているなんて。冬季加算が入っているから決定通知書を見てもわからない」、「前も3年間で段階的に引き下げ、今回も3年間で段階的に引き下げ。その間に下がった生活に慣れろってことかい!」とため息と怒りが。
ここ数年の利用者からは「おれは、月に1270円だけど、2013年以前からの利用者は4750円も下がっているのか…」との声も出ていました。
審査請求100人目標
達成へやり切る決意
後半は、審査請求の書き込み会です。冒頭、道生連事務局長の佐藤宏和さんが、「保護費が上がった人の審査請求書を別に作ります。審査請求したい人なら誰でも参加できます。周りの利用者にも参加を呼びかけましょう」と強調しました。
松崎マサ子班長の説明を受けながらの書き込み会は、審査請求書、委任状、「私の手記」と順番に必要事項を記入していきました。コピーして保護決定通知書を加え、最後に印鑑を押して完成です。この日、25人が審査請求書を完成させました。
審査請求書の提出日は、11月22日です。それまでに目標の100人を達成するように奮闘する決意を固めました。
(2018年10月28日号「守る新聞」) |