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子どもたちの未来のために平和を

2019年原水爆禁止国民平和大行進スタート

 国連は2017年7月、「核兵器禁止条約」を採択し、多くの国が条約発効へと動く中、日本政府は背を向けています。2019年原水爆禁止国民平和大行進は、2020年・被爆75年に向かって、核兵器全面禁止・廃絶を!の声を全国全ての市区町村に広げ、そして世界へ届けます。5月6日から各地を出発、東京―広島コースは東京都江東区の夢の島からスタートしました。(前田美津恵記者)

核兵器全面禁止の声を

 第五福竜丸記念館を前に行われた夢の島出発集会には、700人(主催者発表)が参加。開会あいさつで原水爆禁止世界大会実行委員会運営委員会代表の高草木博さんは、「日本の政府は、核保有国と非保有国の間を橋渡しすると言っていますが、安倍さんの架ける橋には核兵器禁止と日本国憲法という二つの橋脚がなく、『核の傘』がかかっています。この日本から、核兵器全面禁止の声を世界に伝え、何より、核兵器全面禁止の先頭に立つ国、憲法の平和主義を誇りとする国に日本を変えること、それが、2019年平和行進の目標です」と訴えました。
 続いて第五福竜丸平和協会代表理事の山本義彦さん、日本山妙法寺僧侶の江上彰さん、日本原水爆被害者団体協議会全国理事で一般社団法人東友会の家島昌志さんなどが連帯あいさつしました。
 国際青年リレー行進のゲレーロ・AG・サニョさんは子どもたちと「アート・アタック」でリレー行進横断幕を作成。出来上がった横断幕を掲げ、子どもたちもひとことずつスピーチしました。
 全国・リレー通し行進者が紹介され、「一人でも多くの人が、一歩でも二歩でも歩いてほしい」との思いと決意を語りました。

“戦争体験をさせない”

 平和行進は午後1時、夢の島公園を出発。「核兵器なくそう」「憲法生かそう」「圧力よりも対話を」とコールしながら、夢の島大橋を通り、港区芝公園・平和の灯前に向かいました。
 江東生活と健康を守る会東陽班の斉藤昇さん(83)は毎年集会に参加しています。
「終戦のときは国民学校3年生で、日光に疎開していた。その年の12月に東京へ戻りましたが、空襲で焼け出されていたため、江戸川区の親戚のところへ間借り。畳の上で寝られることが幸せだった」「一番苦しかったのは食糧難。今の子どもたちに、そうしたことはさせたくない」と平和と核兵器廃絶を望む思いを語ってくれました。

一歩でも二歩でもご一緒に

和歌山→広島コース 7日出発

 原水爆禁止国民平和大行進、和歌山―広島コースが7日、橋本市をスタート。「核兵器のない世界のためにともに歩こう」のスローガンをかかげ、市役所玄関前に、プラカードや旗が並ぶ中、橋本市生活と健康を守る会の新入会員も参加しました。
 出発にあたって、和歌山県平和行進実行委員会の里崎正事務局長は、核兵器禁止条約批准を拒否する日本政府を批判し、「ヒバクシャ国際署名は、941万人分集まっている、さらに広げよう」と呼びかけました。市長からも、「核兵器の廃絶を将来にわたって叫び続けよう」とのメッセージがあり、紹介されました。
 「子どもたちの平和のために核兵器をなくそう」の決意表明のあと、「核兵器禁止条約実現の先頭に立てる国にするため、一歩でも、二歩でも、ご一緒に歩きましょう」と拍手で確認し、全員で「青い空は」を歌いました。
 市内のパレードには、3歳くらいの子どもが最後まで歩き通しました。まさに、この子たちの未来のために、平和を願わずにはいられませんでした。(本勝次さん)

(2019年5月19日号「守る新聞」)

 
   
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