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エアコン設置と夏季加算新設を

災害級猛暑から命守れ

全生連が厚労省交渉

 全国生活と健康を守る会連合会(全生連)は7月2日、「猛暑から命を守る緊急対策」を求め厚生労働省と交渉しました。全生連会長代行の吉田松雄さんをはじめ13人が参加。対応したのは保護課、基準係、生活困窮者自立支援室の3人です。昨年7月(遡って4月)から生活保護の利用を始めた人にエアコン設置が認められましたが、「以前からの利用者にも対応を」「夏は電気代がかかる、夏季加算を」と要求しました。回答は「やりくりで」とするのみで、実態無視に終始しました。(前田美津恵記者)

8月の電気代高い

厚労省「データはない」

 「生活保護の家具・什器費でのクーラー購入費・設置費の支給について、申請時期の条件を外し必要な利用者に支給すること。クーラーが故障して使えない利用者にも適用すること」を要求、次の回答がありました。
 「保護費でやりくりしてもらう。新規、災害などのときに一時扶助で適用したのは、短期間で費用ねん出が難しいから。引き続き、家計管理・助言指導をしてエアコン設置できるようにしたい」「生活扶助は電気代だけではなく、光熱費を見る。総務省の家計調査によると冬場は高くなるが、夏に上がるというデータはなかった」
 全京都生活と健康を守る会連合会(京生連)副会長の田中章一さんは、「毎年暑く、昨年は最高39・8度になった。京都市は『災害クラス』と表現したくらいで、猛暑日(最高気温35度以上)が38日間、2人の会員が亡くなっています。保冷剤を入れたタオルを首に巻き暑さをしのぎ、高齢者はどんどん体力がなくなる。京都市は夏季加算について国へ要望している(注参照)。京生連の電気代調査では93世帯から回答があり、8月は7月に比べ約2000円から3000円高くなっている」と訴えました。
 埼玉県生連事務局長の高藤(たかふじ)登喜恵さんも調査を基に「8月は5、6月の倍になる」と、夏に電気代が上がるのは歴然としていることを紹介しました。
 さらに高藤さんは、「昨年度からのエアコンの設置に感謝しています。“命が危ない”から制度化したのではないでしょうか。“エアコンのない人の命を救おう”というのなら、電気代を気にしてエアコンを付けられない人のために、加算や手当を出してください」と。

水風呂で涼とる人

現場に来て実態見よ

 千葉県生連事務局長の高野秀純さんは「実態を知らないのでは」と昨年の流山市での事例を紹介。Aさんは、湯船に水をためて水浴びをするしかない。2リットルのペットボトルに水を入れて冷凍庫で3日間凍らせ、それを抱いて寝るが、暑さで眠れない。病気で睡眠薬を処方されている人です。
 全生連副会長の丸山秀子さんは「物価は上がっている。どんな家計管理をしたらねん出できるというのか」。
 そして、荒川区では災害級の猛暑に、昨年度から高齢者、病人、障害者、子どものいる家庭に対し、エアコン設置に5万円の助成をしたことを紹介し、「220件の申請があり、区の予算で1100万円。おととし熱中症による死者が6人でましたが、去年はゼロ人。命が救われました。命を救えるのはあなたたちです」。
 最後に吉田さんは、「事実に向き合ってほしい。埼玉、京都の事例をどうとらえるのか。夏場の電気代はやりくりの範囲でない。夏場の特別需要だ」と迫り改善を求めました。

 〈注〉京都市保護課は2008(平成20)年から実施要領改定への意見として夏季加算新設を挙げています。厚労省担当者から夏季加算の要望について今年度は長野県から、昨年度は長野県と鳥取県からあったと後日、回答がありました。

(2019年7月21日号「守る新聞」)

 
   
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