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勉強を頑張ると学校が好きになる

<岡山県> 子どもたちの笑顔が輝くひまわり学級

 今、日本では子どもの7人に1人が貧困状態にあるといわれています。2014年に出された「子どもの貧困対策に関する大綱」の中には、教育の支援が挙げられています。子どもの学習支援では、全国で、無料塾などの取り組みが行われています。岡山県内で行われている学習支援「ひまわり学級」の活動を紹介します。

 備前生活と健康を守る会は、岡山生健会のひまわり学級の話を班会で聞いた会員の山田洋子さんが、「孫たちの学習を見てもらいたい」と要望。山田さんの孫も「勉強したい」というので、井上俊清先生にお願いし、2017年8月3日から始めました。

中学1年生に大事な1学期の中間テスト

 ひまわり学級の先生は井上俊清先生、井上積子先生、戸田末信先生、藤原和正先生、藤原佳子先生です。子どもたちは現在、中学1年生の輝星(こうせい)君、小学6年生の璃音(りおん)さん、4年生の由芽(ゆめ)さん、3年生の心愛(ここあ)さんです。
 戸田先生は元中学校の先生です。輝星君が中学に入る前から、戸田先生は輝星君に、「中学生になったら1学期の中間テストが一番大事だ」と毎週話して、中学の初めから頑張るように手立てを打っていました。その理由は、中学校の1学期の中間テストで中学校が好きになるか決まるからだそうです。特に男の子はその傾向がはっきりしているそうです。そのために、輝星君はテスト前に特訓をしていました。
 中間テストの結果は、数学と英語の点が良かったです。みんなでバンザイをしました。期末テストでも、理科は悪かったけど、英語74点・数学83点だったと大喜びでした。輝星君は、これからもコツコツと頑張ることが大切です。

分かる力がつくと笑顔が輝いてくる

 璃音さんもテストで算数85点と良い点でしたが、積子先生は「璃音さん、ポカをしなかったらもっと良い点が取れるよ」と話しています。璃音さんは、自分の力があるのにちょっとしたミスをするのが心配です。
 由芽さんも心愛さんも負けず嫌いで頑張り屋です。いつも宿題を済ませた後、井上先生の用意した学習プリントを10枚〜16枚やりあげます。できなかったら悔し涙が出るくらい真剣です。二人の勉強に取り組む姿は素晴らしいです。
 ひまわり学級では一人ひとりの子どもたちがコツコツと力をつけています。分かる力がつくと子どもたちの笑顔が輝きます。これからもスタッフのみんなで頑張っていきます。

先生はボランティア 親も手伝い学習支援

 備前生健会のひまわり学級では、先生はみなさんボランティアで学習を支援しています。場所は、備前民主商工会の事務所を利用して、週1回、月4回開催しています。
 学習に必要なプリントなどは、井上先生が全て用意しています。積子先生は小学校の先生だったので、学校で現在習っているところなどを調べて、1年間のスケジュールをつくっています。
 運営は、井上先生夫妻が中心に行っています。他にも、ひまわり学級通信「がんばれひまわり」を発行したり、子どもたちのお母さん、おばあさんなどが、夜の軽食を作って出すなどを手伝い、盛り上げています。
(関藤香代子通信員)

(2019年8月4日号「守る新聞」)

 
   
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