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全生連 2020年概算要求中央行動

各地の実態訴え制度改善・新設を要求

 7月の参議院選挙では、野党共闘により、32ある1人区に統一候補を擁立して10人が勝利。市民と野党の共闘の力で改憲勢力の議席3分の2を阻止しました。このような情勢の中、国民の切実な要求と暮らしの実態を突き付ける、全国生活と健康を守る会連合会の夏の中央行動が8月22日にありました。全国から125人が参加し、国に対し、苦しい生活の実態をぶつけ改善を求めました。(永久俊満記者)

生活実態を国に示そう

共闘を発展させ政治を変える

 2020年度概算要求中央行動は、衆議院第一議員会館多目的ホールでの打ち合わせ集会から始まりました。
 集会の最初に、吉田松雄会長代行があいさつ。「7月の参議院選挙では、自民・公明などの改憲勢力に、改憲発議に必要な3分の2の議席を割らせたことは、歴史的な勝利だと思います。全国で政治を変えて要求を実現するため、市民と野党の共闘を発展させるために奮闘している皆さんに敬意を表します。今日は、全国で起きている人権侵害、切実な生活の実態を当局に示して、実現を求めましょう。概算要求に我々の要求を取り入れさせるようにがんばりましょう」と1日の意気込みを話しました。

生活保護の署名を提出

国会議員が激励に駆け付け

 集会には、立憲民主党の初鹿明博衆議院議員と日本共産党の伊藤岳参議院議員が激励に駆け付けました。
 初鹿議員から「参議院選挙では立憲野党へのお力添えありがとうございます。日々暮らしている中で感じている、生活の苦しさを役人にしっかりと伝えて、『あなたたちがやっていることは、私たちのところには届きませんよ』ということを、分かってもらえるような省庁交渉にしてください」。
 7月に初当選した伊藤議員から「参議院選挙で、改憲勢力に3分の2を取らせなかった成果を土台にして、これからの闘いの輪を広げていきたい。現場で聞いた皆さんの声を国会にぶつけていきたい。皆さんの運動と連帯して、全力を尽くす決意をし、あいさつに代えさせていただきます。一日奮闘してください」とのあいさつをもらいました。
 続いて、全国から集まった「生活保護基準引き下げ中止を求める請願署名」1万1031筆を提出しました。

回答を地元で生かす

4班に分かれ省庁交渉

 打ち合わせ集会終了後、4つの班に分かれて、要求ごとに省庁と交渉をしました。
 参加者は各地から寄せられた「実態実例」を示しながら改善を要求しました。
 1班の生活保護の交渉には、約60人が参加しました。午前は基準、午後は運用で実態を訴えました。基準では参加者から「生活保護利用者の生活は基準にかかっている」や「現在の生活保護基準で生活をしてみてください」などの発言がありました。また回答に対し、参加者からさまざまな実態が突きつけられる場面もあり生活保護の要求の切実さを感じさせました。
 北海道の石橋妙美さん(37)は、「中央行動に初めて参加しました。障害分野では、札幌市ができないと言っていたことが厚生労働省はそう言っていないことが分かりました。交渉に参加したことにより、国はこう言っていたがどうなっているのだと交渉することができます。交渉で出た回答をもとに地域で頑張ります」と感想を話しました。

(2019年9月8日号「守る新聞」)

 
   
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