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裁判勝利へラストスパート

名古屋地裁勝利2・23大決起集会

 全国で闘われている生活保護基準引き下げ違憲訴訟で最初の判決が名古屋地裁で6月25日に出る予定です。勝利判決を勝ち取るために、全国生活と健康を守る会連合会(全生連)、愛知県生活と健康を守る会連合会、生活保護基準引き下げ反対愛知連絡会、いのちのとりで裁判全国アクション、生活保護基準引き下げNО!全国争訟ネットが主催する「生活保護基準引き下げ違憲訴訟名古屋地裁勝利2・23大決起集会」が名古屋市で行われ、361人が参加しました。(永久俊満記者)

勝利で運動に新局面を

 集会は、全生連の吉田松雄会長代行と名古屋弁護団団長の内河惠一弁護士からの主催者あいさつから始まりました。吉田会長代行は「憲法9条や25条を守る国民運動、社会保障の充実を求める運動と連帯し、うそと隠ぺい、政治の私物化を進める安倍政権を倒そう。社会保障運動の新しい1ページをつくる勝利を勝ち取ろう」とあいさつ。
 内河弁護士は「今、日本社会から福祉の心がなくなってきている。憲法25条のいう健康で文化的な最低限度の生活ができるような社会をつくるために力を合わせていきたい」とあいさつしました。

各地の原告から激励

 愛知訴訟の到達と課題について、名古屋弁護団の森弘典弁護士から報告。報告では、全国から弁護団が結集し54人の弁護団になった成果、不誠実な国の裁判対応など愛知訴訟の状況と新たな社会保障制度をつくる動きなどについて話しました。最後に「あるべき社会保障制度をつくっていく動きもしていく必要がある」と締めました。
 国会議員から連帯のメッセージが届き、会場に駆けつけた、立憲民主党の近藤昭一衆議院議員からあいさつをもらいました。
 その後、厚生労働省が行った物価偽装を暴く、裁判勝利の寸劇が行われました。
 続いて、全国から参加した原告が一同に舞台に上がり、あいさつを行いました。各地の原告からは愛知への激励の発言がありました。
 行動提起を行ったあと、愛知の原告が集会宣言を読み上げ、参加者がプラカードを掲げ、満場一致で集会宣言を採択しました。
 また、全大阪生活と健康を守る会連合会から、大正生活と健康を守る会に対する大阪府警の弾圧についての訴えがありました。
 最後に、いのちのとりで裁判全国アクションの吉田雄大弁護士から「基準引き下げは厚生労働省が政権の空気を読み暴走した結果です。6月に向け日本社会の空気を変えていきましょう」と閉会のあいさつがありました。

市内を行進し訴える

 集会後は、名古屋市内をパレードし宣伝しました。約20分のパレードでは「社会保障の充実で国民生活を守ろう」「生活保護基準引き下げ反対」などと通行人に訴えました。

(2020年3月8日号「守る新聞」)

 
   
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