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生活と健康を守る会頑張る

運動前進 補聴器に公的助成を 成果獲得

 このところ、高齢者の聞こえに関する話題をよく耳にします。加齢に伴う難聴は社会参加を妨げ、認知症発症の遠因との指摘が少なくありません。そこで注目されているのが補聴器で、各地の生活と健康を守る会もテーマの一つとして重視するようになってきました。購入にあたっての公的助成を求める取り組みが進み、成果を獲得しています。

 高齢化の進展を背景に、補聴器需要はほぼ右肩上がりで推移しています。日本補聴器工業会によると、2019年の出荷台数は61万台を超え、30年前と比べ倍増しました。
 そんなに需要が伸びているのなら普及率はかなりのものと思いがちですが、実際はそうではありません。同工業会調査では14・4%の低水準。欧米諸国の30〜40%と比べ半分以下に過ぎません。ちなみに難聴者率(自己申告)は11・3%。75歳以上の高齢者では39・2%に跳ね上がりますが、その年代でも必要であっても所有していない人が多数派です。
 ではなぜ普及が進まないのでしょうか。答は簡単です。購入費の高いハードルです。価格は性能などによってそれぞれですが、片耳で15万〜20万円といわれています。収入が限られている高齢者にとっては、必要不可欠な存在ではあってもおいそれと手が出せる価格帯ではありません。そこで求められているのが公的助成です。
 助成制度を設けている自治体はいくつかありますが、まだまだ少数派です。助成を求める運動は当然の流れです。

みんなの力で

静岡県磐田市

 磐田生活と健康を守る会(静岡県)が市民とともに磐田市に請願した、補聴器購入費補助が実現しました。市は、先に発表した2020年度予算で300万円を計上しています。
 16年10月提出の請願では実現には至りませんでした。そこで市民全体の要望ということを数で証明しようと、署名運動に着手します。運動は、「住みよい磐田をつくる市民連絡会」と「磐田市老人クラブ連絡会」の全面的な協力を得ました。
 老人クラブのみなさんはあちこちを走り回り、頑張りぶりには目を見張るものがありました。高齢者施設では、職員からも「必要な署名」との言葉がありました。
 集約したのは4155筆。18年10月、市議会に請願書を提出しました。民生教育委員会での意見陳述には老人クラブ副会長が出席。補聴器の必要性を述べました。
 請願は、本会議では賛成2人のみで否決されました。が、市当局は「今後の調査・研究が必要」との認識を示し、議会では、補助は必要とする議員が再度質問。市長から「前向きに検討」との答弁を引き出しました。
 却下されても諦めることなく、多くの市民が力を合わせて取り組んできたこれまでの苦労が実を結びました。運動を担ってきた市民連絡会は今後、新制度の周知に力を入れるとともに、申請実務が煩雑化し申請者の負担にならないよう、運用を注視していく考えです。(神崎伸子通信員)

今年7月から

東京都足立区

 東京都足立区は「予算のあらまし」(1月31日発表)で、補聴器購入費補助を今年7月から実施することを明らかにしました。2月14日の区議会厚生委員会で、補助の概要を1人2万5000円(1回限り)と報告しました。
 難聴者対策・補聴器購入費助成運動を進める「みみの会」が、区議会に陳情を提出。同会に会員が参加する足立生活と健康を守る会も、署名集めなどの運動を強めてきました。関係者が一丸となって力を合わせた取り組みが行政を動かし、長年の要望がついに実現の運びとなりました。
 実現した購入費補助ですが、1人1回限りでは補聴器更新の際には全額負担となります。購入後のメンテナンス負担などもあることなどから、より実態に見合った制度となるよう今後も運動を続けていく考えです。
(阿久津 豊通信員)

表

(2020年3月22日号「守る新聞」)

 
   
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