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全国から大阪市住民投票に支援を!

暮らしの破壊許すな

 11月1日に大阪市で行われる「大阪市廃止・分割構想」の住民投票。公務員と生活保護を徹底して敵視し、住民の分断を図ってきた「維新の会」がねらう「構想」は、住民の福祉を切り捨て、地方自治の精神を解体する道州制への突破口でもあります。「絶対に阻止する」と全力をあげる大阪からの緊急の呼びかけです。

「本当のこと知りたい」

宣伝と対話強める

大阪市浪速(なにわ)区

 浪速生活と健康を守る会では、全大阪生活と健康を守る会連合会(大生連)が作成したリーフレットを活用し、学習と対話を広げています。このリーフは、私たちの暮らしがどうなるのかよく分かると好評で、区内の他団体からも注文があり、これまでに2000部以上を普及しました。診療所の窓口にも置いてもらっています。
 また、駅頭などでの宣伝でもこのリーフを配布しています。受け取って「あと5部ちょうだい」「あと3部ちょうだい」と声をかけてくれる人が何人もいます。区役所前宣伝での職員の受け取りもよく、多くの人が「本当のことを知りたい」「情報がほしい」と思っているのだと思います。
 最初のうちは「吉村さん(大阪府知事)がやるから応援する」と賛成する人が多くいましたが、10月4日に通天閣近くの新今宮駅で声をかけながら行った宣伝では、1人以外は全員「反対」でした。
 10月13日以降は、事務所近くの恵美須町駅で連日、夕方宣伝も行っています。
 対話については、大生連で提起された1人あたり20人の目標を達成しようと役員を中心に奮闘し、10月16日現在で目標の9割まで広がっています。全ての会員に声をかけ終えた後は、班会などで周りの人にも声をかけてと訴え、対話が広がっています。
 住民投票に向けた活動には87歳の役員を先頭に、連日7〜12人が参加しています。これまで会の活動にも参加したことがなく、初めて参加した駅前宣伝では、恥ずかしくてビラを1枚も渡せなかった会員が、連日の活動に参加するうち、今では自ら通行人に近づき、ビラを渡すまでになりました。
 参加する会員は、自らの「大阪市をなくしてはいけない」「私たちの暮らしが破壊される」という思いはもちろんですが、宣伝中にかけられる「大阪市はなくしたらアカン」「維新の思うようにさせたら大阪が悪くなる」「頑張ってや」の声に力をもらっています。
 全国の仲間のみなさん、11月1日は投票日です。大阪市内に住む知り合いや親戚にひと声かけて、「大阪都構想」の住民投票は「反対」と書いてもらってください。私たちも最後まで「反対」の声を広げるため、宣伝と対話を強めて頑張ります。(阿部達雄さん)


大阪市在住の知人・親戚に「『反対』に投票を」の訴えを

全大阪生活と健康を守る会連合会(大生連)
会長 大口耕吉郎

 新型コロナ禍の下で、住民の命と暮らしを守るために奮闘されている全国の仲間のみなさん。「大阪市廃止・分割構想」反対の運動で奮闘されている大阪の仲間のみなさん。心から敬意を表します。
 「大阪都構想」は、大阪市を廃止し、市内24区を4つの「特別区」に分割する構想です。同時に大阪府が大阪市の財源の65%を奪い、府はその財源を使って、大阪港の埋め立て地に建設するカジノIR関連などの大型開発を行う構想です。
 そうなると「特別区」では、生活保護・公営住宅・介護保険・乳幼児医療助成・高齢者医療助成・小中学校の維持管理など、まともな行政を行うことはできなくなります。
 これは大阪市だけの問題ではありません、大阪市が廃止されれば、府下の市町村もつぶされます。その際は、住民投票ではなく議会の多数決で決まってしまい、大阪市と同じように財源と権限が奪われます。大阪市を廃止し分割する「大阪都構想」は、百害あって一利なしの「構想」です。
 「大阪都構想」は全国の道州制への突破口です。財界・大企業はさらに活動がしやすい道州制を狙っています。道州制は地方自治の精神を解体し、国民を意のままにする制度です。そればかりではありません。国民を政府の統制下に置き、自由と民主主義を奪う制度です。
 全国の仲間のみなさん。大阪市内在住の知人や親戚に、投票用紙に「反対と書いてほしい」と訴えてください。重ねてお願いします。
 大阪の仲間のみなさん。大生連の底力を存分に発揮し、全会員の力で、投票箱が閉まるまで、最後の最後まで頑張ろうではありませんか。

(2020年11月1日号「守る新聞」)

 
   
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