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各地で進む自主計算・自主申告運動

税の集め方、使われ方にも目を光らせて

 今年も確定申告のシーズンを迎え、各地の生活と健康を守る会で、本格的に税運動が始まっています。今年は所得控除や基礎控除の金額、申告用紙の書式などが大きく変わり、学習会でも「これはややこしい」との声が聞かれます。小集会や税金班会の取り組みを進め、仲間ふやしにもつなげていきましょう。

班を基礎に計算会
春の運動前進へ!

愛媛 内子

 内子生活と健康を守る会は、税の自主申告運動を盛り上げて仲間ふやしの目標達成を目指そうと、班を基礎に「税金の話 知っ得会」を11月、12月に行いました。2月末までに5回の計算会を計画しています。
 みそぎ班は山間部の旧小学校区で班を構成していますが、地域世帯数比1割を超える会員がいて、その7割は税運動での入会者です。班長の一宮義幸さんは、会員外からの参加者を一人でも多くして会員を増やそうと、消防団で結び付いている知人に、農業所得(赤字)の申告や親の分を含めた医療費控除で毎年数万円の還付を受けている自らの経験も話しながら、計算会への参加呼びかけをしてきました。
 一宮さんの知人のKさんは2月13日の計算会に初めて参加、半信半疑で申告用紙の書き込みをしたところ、2万3000円が還付されることが分かり大喜び。後日入会の呼びかけをします。
 計算会では、「給与と年金の両方の所得がある人の『所得金額調整控除』など、分からないままで損になる人が多いのでは」などの声も出され、一人でも多くの人に呼び掛けようと話し合っています。
 他の班でも、「税運動で会員ふやしを」と計算会への参加呼びかけを進めています。
 自主申告を通じて「税の取り方、使い方」を考えるきっかけにすることを大事にしながら、春の運動前進へ頑張ります。(泉 弘通信員)

暮らし守る税学習
仲間ふやしの足がかり

東京 板橋

 板橋生活と健康を守る会は1月16日、大田生活と健康を守る会事務局次長の武政良久さんを講師に招き、税金学習会を開催しました。会場となった清水地域センターには15人が集まりました。
 はじめに、暮らしに深く関わる税金について、「国税と地方税」「直接税と間接税の違い」「消費税はどちらに当てはまるか」などの話があり、その後、昨年の『守る新聞』の税申告特集(11月29日号)を読みながら学習をしました。
 消費税が1989年に導入されて32年。口実とされた「社会保障の充実」には程遠く、医療費負担増や生活保護基準の引き下げなど、社会保障は削減されるばかり。一方で税収が大企業の法人税減税の穴埋めと軍事費に充てられる現実には、政治の転換が必要と実感させられました。『守る新聞』の記事「新型コロナ対策や人間らしい生活の実現に税金を」の言葉に、大いに納得しました。
 続いて、今年から適用される事項について、新聞の特集を見ながら学習。給与所得と公的年金等の両方の所得があり、所得の合計が10万円を超える人に「所得金額調整控除」が新設されました。今年の確定申告の手引きAと申告書Aを使いながら計算し、申告書の記入も行いました。この日、会場で読者が1人増えました。
 税申告、特に住民税の申告は自分の暮らしを守ることにつながります。暮らしに関わる諸制度は、所得や税額で決まることが多く、住民税が非課税になるかどうかが重要です。そのためにも、住民税の非課税申告や所得ゼロ申告など、申告することが大切です。
 所得に応じた税負担(応能負担の原則)を実施させるためにも、守る会の税運動「税のしくみを知って、自分で計算、自主申告」を実践し、仲間ふやしの足がかりにしていきましょう。
 板橋守る会では、2月半ばから申告書の記入会を計画し、各班でもそれぞれ積極的に進めています。
(堀江恵子通信員)

(2021年2月28日号「守る新聞」)

 
   
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