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要求実現へ さあ総選挙だ!

市民と野党の力で野党連合政権を

 いよいよ総選挙です。安倍晋三前首相から菅義偉首相までの9年間の悪政に続き新首相が誕生しましたが、自公政権の継続には変わりありません。「市民連合」と野党4党は9月8日、共同政策に合意。「格差と貧困を是正する」政策が盛り込まれ、全国生活と健康を守る会連合会は「野党連合政権を誕生させ要求を実現しよう」と100万人との対話を呼びかけました。自公政権の下での国民の暮らしの実態と要求を会員に語ってもらいました。

まだ多い水際作戦
25条生かされる社会を

福島市 安田稲子(72)

 重度障害の息子(26)と2人暮らしの女性(56)、生活が苦しいので市役所の窓口で生活保護の相談に行きました。
 「車があると申請できない。障害者がいてもだめ。申請は2時間はかかる」と言われ、その日はあきらめて帰ってきました。今年の1月頃のことです。
 女性は県営住宅のポストに入っていた「あなたの暮らしは大丈夫ですか」「生活保護は車があっても申請できます」のチラシを見て、福島市生活と健康を守る会の事務所に電話をくれました。面談して詳しい状況を聞きました。
 女性は週3回介護施設で清掃の仕事。朝は障害者施設に通う息子を迎えの車に送り出してから出勤。夕方、仕事を終え息子を迎えに行きます。
 わずかなパート収入と息子の障害年金でやりくりしていますが、赤字分は3社のカードローンから借りています。「借りては返し、また借りての暮らしがずっと続いている」と話します。長男は独立してアパート暮らし、女性1人で苦しい中で2人の息子を育ててきたのです。
 「市役所の窓口対応は間違っている。一緒に生活保護申請に行きましょう」と伝えました。
 まだまだ「水際作戦」がなくなりません。国は生活保護の級地見直しで、基準をさらに下げをしようとしていることは許せません。今の自民党・公明党政治で弱者に寄り添う政治は期待できません。今度こそ野党連合政権実現で、憲法25条が生かされるよう求めていきたいと思います。

次々と医療の改悪
新型コロナで在宅死も

山口市 中村鈴枝(65)

 私は看護師として3交代勤務をしながら、労働運動にも参加してきました。最後は組合の専従職員で40年間の労働運動が終わりました。
 1979年、私が新卒の看護師だったときは、サラリーマン本人や老人医療費の自己負担はゼロでした。1983年には老人医療費が入院1日300円の自己負担になり、84年にはサラリーマン本人負担が始まりました。この時、忘れられない出来事が起きました。
 当時40代の男性は治癒(ゆ)が難しいと言われた病気で入院していましたが、お金がかかるようになって「家族を養うために自己負担はできない。退院する」と言い、強引に退院しました。今でも涙が出ます。この時から「金の切れ目が命の切れ目」と思い知らされました。
 医療や介護の改悪はそれから次々に押し寄せ、自己負担なく安心して医療が受けられる時代を、ほとんどの国民は知りません。これでいいのでしょうか。
 自公政権が長年行ってきた医療の改悪で、今では新型コロナ感染症で医療が受けられず、自宅で死亡する人さえたくさんいます。こんな状況を作った自公政権には、さっさとやめてもらい、市民連合と野党の力で、医療や介護、社会保障を国民の手に取り戻したいです。市民連合政権に心から期待します。

(2021年10月10日号「守る新聞」)

 
   
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