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福祉灯油の実現求める

100人の署名町長へ提出

1万2000円の福祉灯油

新潟・阿賀町

 灯油が高騰する中、各地で「福祉灯油」の実施を求めて運動をしています。新潟県下での阿賀町(あがまち)の取り組みと、北海道生活と健康を守る会連合会(道生連)の奮闘を紹介します。

 新潟県生活と健康を守る会連合会は、県へ要援護世帯への「福祉灯油」の支給を求め、県は住民税非課税世帯への助成を決めました。阿賀野市では民生部長に要請し1万2000円の支給へ、三条市では市長に要請、新潟市では、市議会に陳情し意見陳述しました。
 昨年準備会を発足したばかりの阿賀町守る会は署名100人分を集め、昨年11月17日、町長へ要請しました。こうしたことが力になり、阿賀町は2021年度、生活保護世帯や住民税非課税世帯の高齢者、障害者、ひとり親世帯に、灯油購入費1万2000円を助成することを決めました。
 守る会の仲間は12月に集まりを持ち、喜び合い、「町民の皆さんと生活と健康を守る会が力を合わせて実現。署名へのご協力ありがとうございました」のチラシを配布することにしました。助成金は12月27日に銀行に振り込まれました。
 また阿賀町では、自力で除雪が困難な要援護世帯(高齢者、障害者、ひとり親世帯など)に、除雪費用を年間で4万円を限度に助成しています。今年の冬から所得基準を緩和し、助成を受けられる世帯を増やしました。
(倉島智恵子通信員)

札幌市長は実施せよ

宣伝、陳情に取り組む

北海道・札幌

 北海道内での「福祉灯油」の実施状況は11月30日時点での道庁調査で、179市町村のうち168市町村が実施を表明、9市町村が未定、釧路市と札幌市の2市が実施予定はないとしていました。その後、釧路市は実施され、未定だった9市町村も実施に向けて検討を行っています。札幌市だけが実施しないと貫いています。
 道生連も加盟している札幌社会保障推進協議会主催で12月21日、福祉灯油を実施しない札幌市に対して、記者会見を行い、札幌市役所包囲行動に取り組みました。
 記者会見で道生連の細川久美子副会長は「特別交付税という予算があるにもかかわらず実施しないのは、札幌市が福祉灯油はお金の無駄だと表明したようなもの」と秋元克広(かつひろ)市長を批判。「会員の宮崎砂和子さんの世帯は、昨年の給油回数は6回、金額9万9202円でした。今年はすでに3回給油し、6万8000円使っています」と具体例を示し、福祉灯油の必要性を訴えました。
 市役所包囲行動では各団体からの呼びかけだけではなく、チラシやツイッターを見て参加した市民もおり、200人が市役所を包囲しました。
 翌22日、札幌市議会に対し、再度、陳情書を提出しました。前回と合わせ合計97団体となりました。
 陳情書の提出の後には、札幌市議会厚生委員会委員長の小形香織市議(日本共産党)に、委員会の開催を強く要請しました。小形議員は、 「市長が決断してくれればできること。必ず声を届けます」と話しました。(道生連ニュースより)

(2022年1月16日号「守る新聞」)

 
   
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