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福祉灯油の要望が実現!!

運動を広げ、県や自治体に申し入れる

 コロナ禍での原油価格高騰を受け、灯油価格も上昇しています。全国各地の生活と健康を守る会が「福祉灯油」の実施を求めて運動をしています。運動によって助成が実現した長野県と福島県の運動を紹介します。

長 野
生健会と住民の要望実る
あたたかく過ごせそう
県内全自治体が実施

 コロナ禍が続く中、原油価格の高騰の影響で「暖房もがまん」という生活を強いられているこの冬。長野県内の生活と健康を守る会は11月、12月に各市町村に対し、「福祉灯油実施の要望」をしました。12月22日時点で、長野県内全77自治体のうち72自治体が灯油券や商品券、現金給付を実施。5町村が前向きに検討しています。
 支給対象者は、多くの自治体で生活保護世帯、住民税非課税世帯、高齢者世帯、ひとり親世帯などで、給付額は3000円から3万円となっています。
 厳寒の日々が続くこの冬、会員からは「暖かい冬が過ごせそう」と喜びの声が寄せられています。
 長野生健会は早々と福祉灯油の要請を長野市に行いました。福祉灯油の支給対象や支給手続きが複雑なため、2度目の要請も行いました。
 上小(じょうしょう)・東御(とうみ)生健会は12月16日に上田市に要請・懇談を行いました。
 佐久生健会は地元の社会保障推進協議会と共に11自治体へキャラバン要請を行いました。
 大北生健会は大町市、池田町、小谷村、松川村に要請を行いました。
 あづみの生健会は安曇野(あづみの)市へエアコン設置を要望しました。
 松本生健会は、11月に松本市に要望書を提出、12月の市議会で1万円の支給が決まりました。生活保護を利用している会員からは「12月末の支給額に入っていたよ」などの声がありました。支給対象は、生活保護世帯、住民税非課税世帯のうち75歳以上のみの世帯、要介護4、5の人が含まれる世帯、重度障害者が含まれる世帯、ひとり親世帯です。
 飯伊生健会は毎年、福祉灯油の要請を14市町村に行ってきました。今年も役員が要請を行い12市町村が実施を決定。2町村が前向きに検討すると約束しました。
 長野県生連は11月に長野県に対し、福祉灯油の支給と冬季加算引き上げなどの要望書を提出しました。長野県生連の金井忠一会長は「毎年、各地で日本共産党の地方議員などと力を合わせ、市町村に申し入れ、福祉灯油の運動を広げてきた。県としても実施すべきです」と話しています。
(県連ニュースから)

福 島
市議会で採択の自治体も
県が市町村に補助金
生活保護世帯も支給に

 原油価格の高騰を受け福島県は12月13日、生活困窮者の灯油購入費として助成(福祉灯油)を実施する市町村に、1世帯当たり2500円を上限に補助金を出すことを表明。対象は、住民税非課税世帯のうち65歳以上の高齢者、障害者、ひとり親の各世帯。新型コロナ感染を考慮し、対象は県内全市町村ですが、生活保護世帯は含まれていません。
 福島県内の生活と健康を守る会では、会津若松市生健会が議会に陳情し、当局への要望を提出しました。提出した生活保護世帯を含む福祉灯油の要望がが12月17日に本会議で採択されました。
 喜多方生健会は、12月17日に要望書を提出。酒井宏和会長は「支給する方向のようだ。問題は生活保護利用者を対象にするか」と話していました。
 福島市生健会では、12月1日に市議会議長に陳情書を提出。議会では否決されましたが、市長判断で実施することになりました。
 福祉灯油の実現を求めてきた福島県生連の弦弓高明事務局長は「実現できて良かった。しかし、対象範囲が狭く、助成額も低すぎる」と話しています。
 その後、福島県が生活保護世帯にも支給することを決めたので、各市町村でも生活保護世帯にも支給することになりました。
(県連ニュースから)

(2022年1月23日号「守る新聞」)

 
   
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