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地中走る新幹線より命守る府政に

京生連 京都府知事に梶川さんを

 京都府知事選挙が3月24日告示、4月10日投票で闘われます。府民の命を守るのか、国に追随し大型開発で暮らしと自然、歴史を壊す知事でいくのかが問われる重要な選挙になります。知事候補に、元小学校教諭で、京都地方労働組合総評議会議長の梶川憲さん(62)が出馬表明しました。全京都生活と健康を守る会連合会は民主府政の会に結集し、梶川さん推薦を決めて取り組みを強めています。

地下水の利用に影響

京友禅や豆腐、酒造り

 敦賀(つるが)〜京都〜新大阪をつなぐ北陸新幹線計画が、来春から着工の予定といわれます。走行距離の8割を地下40メートルにトンネルを掘って走らせる計画で、費用も膨大、2兆1000億円を超えるといわれています。地元負担額も分からない計画を、京都府と市が共同で推進しています。
 環境への影響も心配です。京都盆地の地下には琵琶湖に匹敵する水瓶があり、古くから京友禅や豆腐、湯葉、酒造りに、その地下水を利用してきました。計画の影響は、地下水資源への影響、大量の残土処理の問題、東京で起こった突然の道路陥没、静岡県熱海市で起きたような盛り土の崩落事故などが起こりかねません。
 ゼネコンはこの事業を喜ぶでしょうが、私たちには必要ない事業です。膨大なお金が投入され、ただでさえ財政難で住民サービスが切り下げられている昨今、害ある事業を行うより、資力を住民の福祉・暮らしに回すことが優先です。
 現・西脇隆俊知事は「国がやること」と言い、国に追随するばかりです。国言いなりの知事では困ります。
 京都府の保健所は12か所から7か所に削減されました。公的病院も再編を指示した国の意向に従い、4つの病院の削減を進めようとしています。
 植物園は子どもが写生などをする学びの場、憩いの場です。ところが、西脇知事は、植物園の緑を削って公園化して、北山エリアに1万人規模のアリーナ、商業施設、ホテルなどを誘致し、金もうけの企業に差し出そうとしています。

会員から次々要求

見舞金復活や特養を

 一方、暮らしは困窮するばかりです。京都の非正規雇用の率は全国2位の高さ、各地の食糧支援では困窮者の行列ができています。アンケートには「バイトが減った」「学級閉鎖でパートへ行けない」「客が戻らない」など、暮らしの悲鳴が綴られています。班会でも「家賃を払えない」「まち壊しはやめて」「府民の生活に寄り添わない京都府政を変えたい」「京都破壊をストップ」などの声が出されます。
 右京生健会の勝浦典子さんは「仁和寺前のホテル建設をストップしてほしい」、西京生健会の佐武志津子さんは「生活保護をもっと利用しやすくして、夏・冬の見舞金を復活してほしい」、南区生健会の三井多美子さんは「特養ホームの建設など安心して老後が過ごせるように社会基盤を充実してほしい」と話しています。
 そして、北生健会の葛西繁さんは「暮らしが大変なのに北陸新幹線に金を使うのか。新幹線延伸より社会保障の充実をしてほしい」と語っています。
 私たち生健会は、梶川氏当選のために全力で頑張ります。全国のみなさんのご支援をよろしくお願いします。
(森野修一さん、田中章一通信員)

(2022年3月13日号「守る新聞」)

 
   
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