会員をふやし、命と暮らしを守る大きな組織へ
第44回全国大会方針案を力に会員・新聞をふやそう
全国生活と健康を守る会連合会(全生連)は8月3日、東京の全労連会館を会場に、全国役員をオンラインでつないで第43期第3回全国理事会を開催し、9月28〜30日に行われる第44回全国大会の方針案などを決めました。方針の討議では、全国からこの間の運動と組織拡大の取り組みの発言がありました。そして、8月20日〜9月27日までを会員・新聞拡大「集中期間」とし、目標を達成する決意を確認しました。(永久俊満)
方針練り上げる
第3回全国理事会
開会のあいさつを行った吉田松雄会長は、コロナ禍や物価の高騰から国民の命と暮らしを守る活動や組織拡大に奮闘する役員の活動に感謝と敬意を表し、「全国理事会の目的は、大会議案を練り上げ、大会の準備をすること、物価高などから命と暮らしを守り、憲法と平和を守る運動を前進させること、全生連運動の目的と値打ちを語って会員・読者ふやしの目標を達成し、全会員参加型の大運動をつくり出し発展させることにあります」と話しました。そして、生活保護基準引き下げ違憲訴訟での熊本地裁、東京地裁での歴史的勝訴判決、参院選での各地の奮闘、物価高が低所得者の生活を直撃していることについて触れ、「命と暮らしを守る闘いをさらに強めましょう」と呼びかけました。
あいさつの最後に吉田会長は「第44回全国大会は、大きな会場を使いできる限り会場参加で開催し、創立70周年に向けて大きく前進する大会として大成功させたいです。みなさんの参加を呼びかけます」と締めました。
その後、西野武事務局長が大会方針案の提案を行いました。
丸山秀子副会長からは「第44回全国大会までの方針」(前号で既報)の提案がありました。
方針案の提案を受けた討論では、「各地で国民健康保険の法定外繰り入れを認めさせ保険税・料の負担を少しでも軽くする運動の報告や、この間の災害などで公営住宅の大事さが分かったので公営住宅削減阻止の闘いを方針に追加してほしいです」「若い人たちにどうやって生存権の問題を分かってもらえるのかということを模索していく必要があります」「インボイスについて闘う方針を入れてほしいです」などの方針案を深める発言がありました。
相談から入会
大阪
吹田生活と健康を守る会
相談を受けた64歳の女性は派遣社員として働いていますが、昨年と一昨年は新型コロナウイルスの影響でほとんど仕事がなく、業者にお金を借りたりしての生活でした。今年に入り、仕事が出始めましたが、病気をして休んだため、7月は仕事がありませんでした。
収入がないのに借金の返済などで、残っているのはわずかな現金だけになりました。家賃の支払いなどの見通しがつかなくなり、生活保護の相談に来ました。
菅野雅之事務局長は事情を聞くと、その日の午後、市の生活福祉課へ生活保護の申請に行きました。2時間余りかかりましたが無事に申請の手続きを終えました。そして、法律事務所の無料法律相談に行き、借金については自己破産にするか、分割払いにするか、対応について話し合いました。
女性は「仕事が入れば生活保護をやめて頑張っていきたい。その間のつなぎになるようになったらいい」と生健会の素早い対応に感謝し、入会しました。
他にも、Mさんは国民健康保険料の通知が来て、「コロナ禍で昔のお客さんが戻ってこない。売り上げが激減している」と悩んでいました。生健会への相談で減免申請ができることを知り、申請すると半額になりびっくり。「大変助かった」と入会しました。(菅野雅之通信員)
(2022年8月28日号「守る新聞」)