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身につまされる実態見つめ、改善を!

9・6〜7 全生連 2023年度予算要求中央行動

 全国生活と健康を守る会連合会(全生連)は9月6〜7日と9日(内閣府へ個人請願書提出・本紙9月18日号既報)に2023年度予算要求中央行動を行いました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期を余儀なくされた7月の中央行動での実態や要求を合わせ、いまだに終わらないコロナ禍や物価高騰への対応を求めました。(永久俊満)

交渉の成果を力に

大会を成功へ

 9月6日、打ち合わせ集会と生活保護の交渉が行われた参議院議員会館の講堂には、首都圏の生活と健康を守る会から40人を超える参加者が集まり、約20か所からのオンライン参加者と共に、厚生労働省に生活保護制度とその運用の改善を求めました。
 交渉の前に行われた打ち合わせ集会であいさつした吉田松雄会長は、「安倍晋三元首相の国葬、旧統一教会、そしてコロナの問題など、国民の世論の闘いが新しい政治の局面を切り開いています。私たちも闘いを強め、政治を変えていく大きな国民運動の流れを発展させたいです。この中央行動の成果を力に、全生連第44回全国大会を成功させられるように頑張りましょう」と話しました。
 続いて、日本共産党の宮本徹衆議院議員が連帯のあいさつを行いました。宮本議員は国会情勢を報告し、「この間、生活保護の問題では、全生連の取り組みに学び、厚生労働委員会で取り上げてきました」「生活保護利用者の車利用の問題などでは、政府の考え方を根本から変える。生活保護は権利なのだから、多くの人が普通に使えるものは生活保護を利用する人も当たり前に使えるという制度にするために、みなさんと力を合わせて頑張っていきたいです」と話しました。
 その後、西野武事務局長から、この後の交渉の流れや注意点などの説明があり、交渉に入りました。


2日にわたる交渉

前進回答は出ず

 交渉は、3つの班に分かれ、6日に1班の生活保護制度の基準と運用の交渉を行い、7日に、2班の国民健康保険、後期高齢者医療制度、介護・年金の交渉、3班の住民税、公営住宅の交渉を行いました。
 生活保護の交渉では、はじめに厚生労働省から要望書の回答がありましたが、要望が前進する回答はありませんでした。回答後の質疑は、各地の具体的な事例・実態と、制度の改善、新設、復活を訴えました。
 参加者の感想では、「生活保護の交渉では、オンラインのためか音質も悪く、さらに厚労省の担当者が早口で聞き取りにくかったです。やはり対面での話し合いをしてほしいです」「厚労省の『(実態を)受け止める』との回答に対し、どのように受け止めて、改善のためにどう動くのかという所を問い詰めていかないと、制度改善に向かわないのではないか。課題を少しでも改善させるための戦略が必要だと思います」「質疑に対して前向きな意見がほとんど見られませんでした」「冬季・夏季加算の要求の実態は身につまされる思いがしました。このような人たちの実態を見つめてほしいです」などがありました。

(2022年9月25日号「守る新聞」)

 
   
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