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生活再建に抜本的な支援を

能登半島地震被災地を訪問し募金届ける

全生連

 全国生活と健康を守る会連合会(全生連)の吉田松雄会長、西野武事務局長、新潟県生活と健康を守る会連合会の野本孝子会長らは2月5日〜7日にかけ石川県を訪問し、元旦に発生した「能登半島地震」の被災地の視察や調査を行い、また、石川県庁などへ全生連の災害募金第1陣を届けました。(齊藤 豊)

断水や寒さで苦労

羽咋市の読者と懇談

 吉田会長ら一行は2月5日、羽咋(はくい)市の石川勤労者医療協会羽咋診療所(羽咋診療所)を訪れ、元羽咋市議の北川真知子さん夫妻、羽咋診療所元事務長の稲元郁代さんら本紙の読者と面会し、能登半島地震発生後から当日までの被災状況などについて懇談を行いました。
 羽咋市では今回の震災で死者が1人、震災発生当初は市内全域で断水が発生しました。その後、2月2日に全域で断水は解消されましたが、北川さんらから、当初は上下水道が使えず苦労し私設の貯水池を利用してしのいだ話や、大津波警報発令後に避難した避難所の寒さがひどかったこと、り災証明書をもらわずに損壊した住宅の修繕費用を業者に支払ってしまった人がおり、そうしたことについて市の周知が徹底されていないことなどの話がありました。
 また、住宅被害はなくても、寒さや被災のストレスから寒冷じんましんを発症してしまっている被災者の話などもありました。
 全生連は携帯ラジオなど防災用品を届け、今回の案内役をした金沢生活と健康を守る会の武田仁事務局長らとも連携し、市や石川県に対応要望の運動を強めていくことなどを確認し、激励しました。

輪島市の惨状視察

仮設住宅で喜ばれる

 翌6日、武田事務局長の他に金沢守る会から高野等副会長が加わり、一行は今回の震災で被害が大きい能登地域北部の輪島市を訪問しました。
 輪島市では、本紙の読者で日本共産党輪島市議の鐙(あぶみ)史朗さんの案内の下、震災で約300軒が焼損(しょうそん)した輪島朝市商店街などの市内の惨状を視察しました。また、入居が始まった仮設住宅を訪ね、被災者にトイレットペーパーなどが入ったダンボールを届けました。
 被災者の大下澄子さん(76)宅で娘の尚美さん(53)が引っ越しの手伝いをしていました。コンテナ型の仮設住宅は洗濯乾燥室もあり、しっかりした造り。澄子さんは輪島朝市商店街から焼け出され、仮設住宅に入居。家業の『北國(ほっこく)新聞』販売店の再建を希望していますが、全くめどが立たないと話します。ダンボールを届けると、「うれしい。助かる」と喜びました。
 輪島市の仮設住宅希望者は4000世帯、建設予定は500戸にすぎません。市内1万1000世帯のうち、市内在住は3000世帯。生活再建に抜本的な支援策が必要です。

県庁へ募金届ける

「大切に使う」と感謝

 その後、輪島市役所を訪れ、吉田会長が中山由紀夫副市長へ全生連の災害募金を手渡しました。中山副市長は「大切に使わせてもらう」と応対しました。
 最終日の7日、石川県庁を訪れ、県出納室の山田啓子課長に災害募金を手渡しました。山田課長は「遠路わざわざありがとう。みなさんの思いがこもった募金は大切に使わせてもらう」と応対しました。同時に、金沢、富山の各守る会、新潟県生連に募金を手渡しました。

(2024年2月18日号「守る新聞」)

 
   
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