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現行の保険証残して

班会で話題沸騰、署名を促進

東京 足立

 政府は健康保険証の新規作成を12月1日までとし、現行の保険証は1年間有効、その後は「資格確認書」としました。東京・足立生活と健康を守る会では現行の保険証を残せと声が上がっています。

「資格確認書」届きます

 足立守る会の鈴木賢市事務局次長は7月6日、東栗原班の班会に出席、7人が参加しました。
 この中で「紙の保険証はなくなっちゃうのかしら?」「この前薬局に行ったら、『マイナ保険証を出してください。それがなければ薬は出せません』と掲示してあった。マイナ保険証は持っていないので、薬をもらわず帰ってきた。しばらくしたら、その掲示はなくなっていたので薬をもらったけど、どうなるのか」と不安や疑問で“沸騰状態”でした。
 7月30日に開いた桑袋班の班会では、染谷龍之介事務局長を含め9人が参加しました。ある会員は「夫はマイナ保険証を持っていない。作るのに時間がかかるのと、作っても夫は使いこなせないと思うので、今の紙の保険証でいきたい」と話しました。
 他の会員からも「私はマイナ保険証を作らない。ずっと紙の保険証でいく」「でも12月2日から廃止だとテレビで言っている」「保険証がなくなったら病院にかかれないのかしら」「今月届いた保険証は1年間は使える」「そのあとは?」「『資格確認書』が届き最大5年使えるらしい」「でも、そのあとは?」「5年後も使えるかどうか知りたい」と次々と意見が出されました。
 守る会では昨年から「健康保険証廃止の中止を求め、マイナンバーカード取得の強制に反対します」の署名を集め第1次分は提出。現在50人分ほど集まっています。他の署名も含めて班別に一覧にして促進しています。
(鈴木賢市通信員)


解説
現行保険証残せの運動を

 厚生労働省はマイナ保険証への移行を宣伝していますが、12月2日から健康保険証が使えなくなることはありません。新規発行が終わるだけで、マイナ保険証を持っていなくても、医療機関を受診できます。また、その後も有効期限が切れる前には、保険証の代わりとなる「資格確認書」が申請なしで届きます。
 「資格確認書」は形も記載内容も現行保険証と変わりませんから、保険証を残す方がコストもかからず合理的です。医療機関などで「マイナ保険証は持っているか」としつこく聞かれるのは、厚労省が「マイナ保険証推進マニュアル」を作り、利用人数の増加に応じて病院や薬局に補助金を出しているからです。「現行の保険証を残せ」の声をさらに大きくして、断念するまで署名など広げましょう。

(2024年9月1日号「守る新聞」)

 
   
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