眠る先輩たちに負けぬよう頑張ろう
道生連 2024年度共同墓所墓前祭
北海道生活と健康を守る会連合会(道生連)は毎年、北海道石狩市の樽川(たるかわ)墓地内にある共同墓所で墓前祭を行っています。墓石の老朽化のため、墓石の新調が行われることになり、新しい墓前での再会を約束しました。石橋妙美事務局長の報告です。
道生連は8月9日、2024年度の道生連共同墓所墓前祭を開催しました。
事前に案内状を送り、遺族と申込者、各単組の役員、墓所の申し込みを検討している会員など26人が参加しました。
道生連の共同墓所は、石狩市の樽川墓地に建立され、今年で32年がたちました。
昨年は、新型コロナの影響で延期になっていた30周年祭の懇親会も行いました。
道南・大千軒岳の墓石
現在までの共同墓所の申込者は100世帯160人を超え、100体以上が納骨されています。
一枚岩の大きな墓石は、建立当時の会長の石井清治さんと、細川久美子副会長が探した自然石です。道南にある大千軒岳(だいせんげんだけ)から運ばれた墓石には「みんなのために生きてここに眠る」と大きく刻まれています。
この日の天気はあいにくの曇り空でしたが、屋外での墓前祭にはちょうど良い天気でした。
墓前祭を始める前に、昨年から今年の間に亡くなった4人が、遺族や参加者に見守られながら、多くの仲間が眠っている場所に安置されました。
三浦誠一会長は現在の情勢の話と併せ、「今後の守る会の運動を、ここに眠る先輩たちに負けぬようともに頑張ろう」とあいさつしました。
構成詩の朗読と献花
墓前祭ではベートーベンの交響曲『英雄』の第2楽章『葬送行進曲』をBGMとして流し、亡き石井前会長が作成し細川前副会長が加筆をした先人たちの偉大な活動が記された構成詩である『遠い海鳴り』を、細川副会長が朗読。その詩を聞きながら参加者が献花を行います。この詩には、道生連結成の頃から「新・人間裁判」までの活動が記されています。参加者は「この詩を聞くたびに、守る会運動とは多くの要求を実現するために闘いを続けていくことであり、この運動を次の世代へつないでいくことの重要性に気づかされる。年に一度、気が引き締まる」と話しました。
共同墓所建立から30年以上がたち、自然石である墓石には大きなひびが目立つようになってきました。石材店に相談しましたが、自然石のため修繕ができず、墓石を新しくすることにしました。
「来年は新しい墓石の前で元気で再会しよう」と約束をして、24年度の墓前祭を無事に終えました。
(2024年9月29日号「守る新聞」)