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みんなで団結し抗議の声上げよう

介護保険料の不服審査請求運動

大阪 堺市

 堺市生活と健康を守る会は介護保険制度が始まった2000年から毎年、「誰もが安心して利用できる介護保険制度(高齢者支援)」を求め介護保険料の不服審査請求運動に取り組んでいます。この間の取り組みについて、同生健会の源中卓馬事務局次長の報告です。

 最近の事例です。事務所にYさんから「介護保険料がすごく高くなった。昨年の第1段階・年額2万4000円が、今年は10万円超になった。どうにかならないか」と電話が入りました。原因を調べてみると、年金が1万5000円ほど上がったため市・府民税の非課税扱いが課税世帯となり、介護保険料が第6段階・年額10万5040円と大幅な負担増になったことが分かりました。Yさんは「年金がわずかに増えただけで保険料が8万円も値上げって、こんなひどい話はない」ととても怒っていました。

ペンと通知書あれば誰でも

 堺市生健会では7月から9月の期間、介護保険料の不服審査請求について単組ニュースで知らせ、役員会や班会には各自の保険料通知書を持ち寄り「介護保険料、高いよね」「年金からの天引き、みんな取っていいよって了解した?」などと話し合いました。
 不服審査請求はペンと保険料の決定通知書があれば誰でも抗議できます。「不服審査請求をやろう」と提案すると「何をやったらええの?」と質問が出ます。それには「審査請求書を書いてみんなで提出する」と説明。すると「これを出したら介護保険料が安くなるの?」「毎年出しても変わらへんやん」「これを出しても役所から怒られへん?」などの声が出ますが、「みんなで団結して抗議の声を上げ、誰もが安心して利用できる介護保険制度にしよう!」と1人でも多くの参加を呼びかけ、審査請求運動に取り組んでいます。

震える手で一生懸命に記入

 「わずかしかない年金から勝手に天引きされて腹が立つ」「ヘルパーとかを使っていないのに保険料だけ取られる」などいろいろな怒りの声が出されます。新金岡2丁班のNさん(91)は「私も審査請求運動に参加する」と審査請求書に震える手で名前・住所を一生懸命に記入し、「保険料を引き下げて」と抗議の言葉も書きました。
 堺市生健会は9月27日、堺市介護保険課に今期の不服審査請求書の第1次、31人分を提出しました。10月初旬には第2次提出を予定しています。
 引き続き審査請求の参加を呼びかけ、誰もが安心して利用できる介護保険制度の実現を目指して頑張ります。

(2024年10月13日号「守る新聞」)

 
   
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